<解説>「JRSKISKI」10年前の“冬のヒロイン”は? “登竜門”に次々起用 当時“最旬の若手”として高い注目
◇現在の活躍にもつながる、快進撃の原点
そんな広瀬さんは、2015年1月期放送の「学校のカイダン」(日本テレビ系) で、連続ドラマに初主演。この年は是枝裕和監督の映画「海街diary」にメインキャストの一人として出演し、細田守監督の劇場版アニメ「バケモノの子」では声優に初挑戦。特に「海街diary」の演技は高い評価を受け、新人賞を複数受賞している。
2016年に入ると、映画単独初主演となる「ちはやふる」が公開。さらに、厳しい演技指導をすることで有名な李相日監督がメガホンをとった映画「怒り」では、渡辺謙さんや宮崎あおいさん、妻夫木聡さん、綾野剛さん、松山ケンイチさんら、名だたる共演者に交じっても存在感を失わず、難役を演じ切った。
また是枝監督と再びタッグを組んだ2017年公開の映画「三度目の殺人」の演技で「第41回日本アカデミー賞」の最優秀助演女優賞に輝くなど、10代後半で、一気にスターダムへと駆け上がった広瀬さん。現在の活躍にもつながる快進撃の原点は、10年前の今ごろと言えるのではないだろうか。
◇今年の“冬のヒロイン”出口夏希も「ミスセブンティーン」
10年後の今年、“冬のヒロイン”を務めることになった出口さんは現在23歳。2022年、「ガリレオ」シリーズの映画最新作「沈黙のパレード」に出演すると、2023年は、是枝裕和監督が総合演出を手がけたNetflixのオリジナルドラマ「舞妓(まいこ)さんちのまかないさん」の主演(森七菜さんとのダブル主演)に抜てきされる。
さらに今年は、4月期の連続ドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」や「赤羽骨子のボディガード」でヒロインを演じたことも話題になった。
「ミスセブンティーン」と“Seventeenモデル(STモ)”の先輩にあたる広瀬さんのような活躍をここから見せられるのか。以前のインタビューで「演技自体が楽しいのか、現場が楽しいのか、準備期間が楽しいのか、まだよく分かっていないのですが、『女優のお仕事は楽しい』という思いは自分の中にある」と語っていた出口さんの今後にも、引き続き注目したい。