マニフェスト大賞・審査員特別賞に こども応援なないろフードパントリー
とちぎテレビ
子どもの貧困を食事や教育の面から支援している宇都宮市のNPO法人がこのほど全国の優れた取り組みを表彰するコンテストで賞を受賞するなど、活動の輪を広げています。 コストコホールセール壬生倉庫店です。こちらではNPO法人「栃木県こども応援なないろ」によるフードパントリー活動に協力し、賞味期限が近いなどの理由で廃棄になる食品を提供しています。 フードパントリーとは企業などから寄付された食品を経済的に困窮している人に配布する活動のことで、なないろでは食品を学校の中で配布する「学校内フードパントリー」に取り組んでいます。 コストコホールセール壬生倉庫店は活動の当初から協力していますが、ことしの9月からは頻度を増やし、週に4日なないろにパンを提供しています。 18日、フードパントリーを開催するのは宇都宮市の鬼怒中学校です。 3年生の生徒およそ140人が楽しそうにパンを手に取っています。 なないろのフードパントリーは校内で一斉に配ることで、貧困の子どもが特定されない仕組みになっています。 また、食品を受け取る子どもにはフードロス削減への感謝を伝えることで心理的な負担を感じさせないことも大きな特徴です。 そのような仕組みが評価され全国の地方自治体の議会や首長、市民などの優れた取り組みを表彰する「マニフェスト大賞」で2024年、学校内フードパントリーが審査員特別賞に選ばれました。 皆川純子理事長は「この活動を広く知ってもらう機会になって嬉しい。どこでもできる活動なので同じことが全国に広まればいいと思う」と話しています。 学校内フードパントリーは徐々に開催する学校を増やしていて、現在は宇都宮市の中学校から大学の合わせて16の学校で定期的に開催しています。 食品の運搬などで活動に協力する企業も増えているということで子どもの食の支援が地域全体に広がっていくことが期待されます。
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