那須川天心（左）と父・弘幸会長

　ボクシングのWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦（14日、東京・有明アリーナ）に臨む〝神童〟那須川天心（26＝帝拳）の快勝を父で「TEPPEN　GYM」会長の那須川弘幸氏が〝予言〟した。 　那須川は11日、都内で行われた会見に出席。ジェルウィン・アシロ（23＝フィリピン）との王座戦に向けて「普段からトレーニングだけじゃなく、世間ともしっかり勝負してきたつもりなのでそれを回収して、いい結果で終わらせたいと思っています」と力強く話した。その会見を頼もしげに見守っていた弘幸氏は「前回の延長（のような戦いになる）でしょうね。荒々しくくるタイプだから、もっと簡単に倒せるんじゃないかなと、俺は思っています」と3ラウンドTKO勝ちだったジョナサン・ロドリゲス（米国）との前戦を超える衝撃の結末を予測した。 　スパーリングも数回視察したという弘幸氏は「確実に前回よりいい感覚でできていました。しっかりと下から突き上げるようなパワーが生まれているので、当たったら倒れるんじゃないかと思います」と進化に太鼓判。その上で前戦よりもさらに早いラウンドでのKOも「期待はしています。焦りとかはないと思うけど、体が勝手に動いちゃえば倒しちゃうと思います」と可能性が高いと予想した。そして「どれだけ自分からいく姿勢になっているか。自分からたたみかけて倒せるようになれていたらメッチャ成長していますよ。僕は、そこが見たいですね」と目を細めた。 　最後に「相手がガンガン振ってくる中で、どう避けてどう当てにいくかを見ると面白いんじゃないかなと思います」と観戦ポイントも説明。父の予言どおりの快勝に期待したいが、果たして…。