街路灯が突然倒れ車を直撃 29年にわたり点検なしか 仙台・泉区
khb東日本放送
仙台市泉区の市道で街路灯が突然倒れ、乗用車を直撃しました。街路灯を管理する泉区が設置以来29年間、一度も点検していなかったとみられています。
3月に泉区の市道を走る車が右折しようとしたところ、右前方から突然街路灯が倒れボンネットを直撃しました。 泉区道路課によりますと、3月18日午後5時半ごろ泉区上谷刈(かみやがり)3丁目の市道で、高さ約5メートルの鉄製の街路灯が突然倒れ、走行していた乗用車を直撃しました。 乗用車は走行できなくなり、運転していた40代女性は首や腕を痛めました。助手席には当時小学2年生の息子も乗っていて「恐怖を感じた」と言います。 街路灯の中間にある継ぎ目がさびて腐食していたことが原因で、1995年に設置されて以来、29年間一度も点検されていなかったとみられています。 市は、2014年に街路灯約2万6000基を10年かけて点検する計画を始めましたが、今回倒れた街路灯は2024年度中に点検する予定だったということです。 周辺住民「自分がもし当たったらちょっとぞっとしますよね。住宅街なので、安全に管理してほしいですよね」 現場周辺には同じ街路灯が11基あり、泉区は鉄製のカバーを付ける応急補強を7月までに完了しました。2024年度中に新しい街路灯に交換することを検討しています。 泉区道路課は「被害者の方には心労をお掛けして大変申し訳ない。今後の維持管理、安全確保に努めていく」とコメントしています。
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