サラリーマンは「出世」と「ワークライフバランス」のどちらを重視している? ちょうどよい「年収」っていくらくらい?
近年、多くのサラリーマンが「出世」か「ワークライフバランス」を選ぶ場面に直面しています。どうやら、昇進や高収入が重視されていた時代から、仕事と私生活の調和を優先する時代へと変化しつつあるようです。 では、現時点だとどちらを選ぶ人が多いのか、また理想とする年収はどれくらいなのでしょうか。本記事では、現代の働き方や理想の年収について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
出世意欲は若い世代に集中
「あしたメディア by BIGLOBE」が実施した「若年層の働き方に関する意識調査」によると、出世に対する意識は年代によって大きく異なることが分かりました。 この調査は全国の18歳から69歳の男女1000人を対象に行われ、そのうち18歳から24歳は350人が含まれています。年代別の結果は表1の通りです。
※ビッグローブ株式会社「若年層の働き方に関する意識調査」より筆者作成 この結果から、若い世代ほど出世意欲が高く、特に18歳から24歳の54.9%が「出世したい」と考えていることが分かります。25歳以降の世代では、その割合は大きく低下し、30代では36.0%、40代では28.0%と年齢が上がるにつれて出世への関心が薄れているようです。 以上の調査結果からは、昇進や役職を目指さず、自分らしい働き方や生活を重視する人はすでに多いことが分かりました。 ■50代が最も生活を重視している 同調査では「働き方」に関する複数の質問も行われ、「仕事のやりがいよりも日常生活を優先したい」と答えた割合を年代別にまとめた結果が表2の通りです。
※ビッグローブ株式会社「若年層の働き方に関する意識調査」より筆者作成 多くの世代が仕事よりも日常生活の充実を重視していることが分かります。特に50代は79.0%と最も高く、若年層も高い割合で生活を重視する傾向が見られました。
多くの人が求める「理想の年収」は
不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する株式会社AZWAYは、10代から60代以上の553人を対象に「理想の年収」に関するアンケートを実施しました。理想の年収は表3の通りでした。