「負けたら一番悔しい相手」の大阪桐蔭戦へ心身充実 2安打1打点と活躍の履正社・小深田
◇大阪独自大会準々決勝 履正社11-2信太(9日) 高校野球の大阪独自大会は9日、大阪府豊中市の豊中ローズ球場などで準々決勝があり、2020年甲子園高校野球交流試合に出場する履正社は信太に11―2で八回コールド勝ちした。大阪桐蔭も香里丘に15―1で五回コールド勝ち。大阪大会は準決勝で打ちきりとなり、決勝は行われない。10日の準決勝では履正社と大阪桐蔭が対戦する。 13安打11得点と持ち前の強打を見せた履正社。同世代でトップクラスの実力を誇る3番・小深田大地(3年)が打線に火を付けた。 一回は押し出し四球による得点のみだったが、二回に履正社打線が本領を発揮した。2死一、三塁で左打席に入った小深田は、1ボールから右前に強烈な打球を放ち、追加点を奪った。四球後に5番・大西蓮(3年)も続いてこの回計3点。完全に試合の主導権を握った。 準決勝では宿敵の大阪桐蔭と相まみえる。「負けたら一番悔しい相手」と語る小深田には、大阪桐蔭に対して並々ならぬ思いがある。昨秋の大阪大会では延長十回の末に競り負けた。2年前の夏の大阪大会では九回2死走者なしから逆転負けを喫した。1年夏から中軸を担う小深田は「履正社に入ったからには大阪桐蔭は負けられない相手。打力は負けてはいないと思うので、自信を持っていきたい」。高校通算34本塁打の強打者は言葉に力を込めた。【安田光高】