5人が2ケタ得点 主将・林が牽引 バスケ女子、日本が豪州に快勝
パリ五輪に向けたバスケットボール女子の国際強化試合は21日、札幌市の北海きたえーるで行われ、世界ランキング9位の日本は、3位の強豪オーストラリアに95―87で勝った。 強豪オーストラリアを迎えての力試しは2連勝で終えた。米女子プロバスケットボールWNBA組が不在だったとはいえ、実力国を相手にこの日も90点を超える得点を奪い、ハイスコアのゲームを制した。主将の林は「今日もアグレッシブに頑張ろうと入った結果」と誇った。 前日の試合は3点シュート20本が飛び出したが、この日はゴール下のエリアも積極的に使った。第2クオーター38-36の場面では町田(富士通)のカットインから馬瓜エが得点するなど相手守備の足を動かした。 その結果、外でフリーを作る場面が増え、後半は3点シュートが増加。最多19得点の林を筆頭に2桁得点は5人に上った。林は「選考会でもあるのでシューターとしての役割を果たそうと思った」とうなずいた。 パリ五輪本番のメンバーは現在の16人から12人に絞り込まれる。前日は出場機会のなかった野口(アイシン)の気迫のこもったポストプレーは目を引いた。「一人一人の思いがあふれる試合だった。代表チームのやりたい試合から逆算して選びたい」と恩塚監督。チーム全員が力を見せた戦いぶりに指揮官も頭を悩ませそうだ。(石原颯)