ドイツ「ABTスポーツライン」の本社を訪ねて。DTMで活躍した記録を展示したミュージアムスペースは必見です【みどり独乙通信】
ドイツを代表するレーシングチーム
寒くなったり、春のような陽気になったり体調管理に気を遣う春先の今日この頃ですね。ポカポカ陽気から一気に冬の気候に急降下した2024年3月某日、友人がアウディのチューナーとして日本でも有名な「ABT(アプト)スポーツライン」へ行くということで、同伴してきました。 【画像】建物の外観からおしゃれ! 名門「ABTスポーツライン」のショールームと名車を見る(19枚)
レース参戦で得たノウハウを注いだチューニングパーツが人気
ABTスポーツラインのレーシングチームとはサーキットでいつもお会いするのですが、本拠地へお邪魔するのは今回が初めて。私の住むドイツ・ミュンヘンからはクルマで1時間半程の距離で、近いようで微妙に遠いということもあり、訪れる機会がありませんでした。 ミュンヘンを出発したときは気温が3℃程で雪は降っていませんでしたが、道中では雪が積もっていている箇所もあってビックリしました。途中にはアルピナの所在地であるブーフローエも通り過ぎていきましたよ。 一面が畑という景色の中、アウトバーンからABTと記載された看板が見えてテンションが上がります。私の愛車は地元ミュンヘン企業のBMWなのですが、最後の最後までアウディ「S3カブリオレ」と「TTロードスター」も候補の内に入っていただけに、それらを見かけるといまも“欲しい!”という気持ちがちょっと沸いてしまいます。 ノーマルなアウディもスタイリッシュでとてもカッコいいのですが、ABTのチューンアップが施されたアウディはさらに上をいくデザインとハイパフォーマンスのパッケージが特徴です。アウトバーンで後続からこんなクルマが猛スピードで迫って来たらちょっと怖いかも? 日本でもコアなファンの方々にとても人気がありますよね。お値段はかなり高価で、庶民には簡単に手が出ないのが残念なところですが、誰もが所有できないだけに価値が高く、そしてそれを所有する歓びは何よりも高いステータス性を感じるところでしょうね。一度でもそんな気分を味わってみたいものです。 ABTといえば、主にDTM(ドイツツーリングカー選手権)の華々しい活躍で記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。モータースポーツを通して大きく成長した企業でもあるので、館内にはその記録を展示するミュージアムスペースがあったのがとても印象的でした。元は鍛冶屋さんから始まったABTですが、いまやアウディ好きな方でその名を知らない人はいないほどです。