東大HCが産駒、騎手別の「函館巧者」を紹介 「ジャスタウェイ産駒×芝2000m」、佐々木大輔騎手が狙い目
若手たちが北の大地で躍動!
最後は騎手別の函館巧者率について分析する。ここでも過去5年の函館競馬場での勝利数がトップ30以内の騎手が調査対象だ。 はじめに紹介するのが3年目の鷲頭虎太騎手。巧者率は10.4%-3.3%=7.1%。狙い目は芝でもダートでも短距離だ。芝1200mは【5-2-0-15】勝率22.7%、単勝回収率107%、ダート1000mは【1-3-2-14】複勝率30.0%、複勝回収率150%とどちらも妙味十分。斤量51kg以下なら【7-6-2-17】単勝回収率156%、複勝回収率170%を記録しており、軽ハンデを生かした好走が目立っている。斤量の減量特典がついている今が買い時だ。 鷲頭騎手の同期、佐々木大輔騎手も函館と相性がいい。巧者率は13.6%-7.6%=6.0%だ。昨年は最年少で函館リーディングを獲得しており、今年も活躍が期待されている。狙い目は芝の下級条件。新馬戦【2-2-3-3】複勝回収率136%、未勝利戦【5-3-5-21】同139%、1勝クラス【3-2-2-11】同113%と、人気薄でも2、3着に入ることが多々ある。ヒモには必ず入れておこう。 6年目の小林凌大騎手も8.0%-3.1%=4.9%と、高い巧者率を記録している。狙い目は圧倒的にダート。芝【1-1-0-58】勝率1.7%、単勝回収率10%に対して、ダートは【10-2-7-58】勝率13.0%、複勝率24.7%、単勝回収率116%と非常に優秀な成績を残している。ダートで3番人気以内に支持されていると【8-1-0-4】勝率61.5%、単勝回収率233%、複勝回収率116%と期待値が高く、函館では積極的に信頼していきたい若手の一人だ。 一方、マイナスが目立ったのはC.ルメール騎手。函館巧者率は19.0%-25.0%=-6.0%と、他のコースに比べて信頼度はガクンと落ちる。また、若手のなかでも坂井瑠星騎手は7.7%-11.1%=-3.4%で、函館コースを苦手としているようだ。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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