【流行語大賞】「マイナ保険証一本化」河野前デジタル相強力推進も不信感強いまま/ノミネート
今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日、発表された。トップ10と大賞は、12月2日に発表される。 【イラスト】新語・流行語大賞大賞ノミネート一覧 ◆ ◆ ◆ 「マイナ保険証一本化」 12月2日から紙の健康保険証の新規発行が停止される。マイナ保険証への一本化を強制的に実施されるが、資格確認書も発行されるので厳密には一本化ではない。数々のデータ漏えいや読み取り機の不具合などトラブルが続き、マイナ保険証の利用率も上がらず。そもそも任意取得なので強制ではないはずなのだ。 「マイナ保険証一本化」の必要性を強力に訴えたのは、前デジタル相の河野太郎氏。大臣在職中の9月の会見では、全国保険医団体連合会が、医療機関の7割超が現行の健康保険証を残すべきと答えたとする調査結果を指摘されても「保険証を残せというアンケートは百害あって一利なしだ」などと反論した。また9月の自民党総裁選前には、現行保健証との「併用」を選択肢として挙げていた石破茂首相も、首相就任後は「(現行保険証の新規発行終了を)法に定められたスケジュールにより進めていく」と述べ、「手のひら返し」と批判された。国民の間の不信感は今も根強い。 ◆ ◆ ◆ 事務局では、今年の傾向を「2024年は1月に能登半島地震が発生し暗いニュースからのスタートとなったが、オリンピック、大谷選手の活躍、ダンス動画関連のヒットなど、話題は数多くみられた。流行語としては、小粒がそろったと思われる。また、「お金」にまつわる用語が数多く発生。責任をもたない風潮の世の中、光と闇が混在した年であり、嵐の前の静けさを感じさせる」としている。