ビットコイン、5万8000ドル割れ──200日移動平均線を下回る
7月4日、ビットコイン(BTC)の下落が加速し、価格は200日単純移動平均(SMA)を下回った。これは、伝統的な市場と暗号資産(仮想通貨)市場の両方で長期的なトレンドを示す優秀な指標だ。 チャート作成プラットフォームのTradingViewによると、BTCは欧州時間中に5万8492ドルで200日SMAを下回り、一時、5月2日以来の安値となる5万7300ドルを割り込んだ。 200日SMAを下回って取引される市場は下落トレンドにあると言われ、それを上回って取引される市場は強気相場にあると言われています。BTCは昨年10月に200日SMAを突破した。そのときの価格は2万8000ドルだった。この突破は、アメリカでのビットコイン現物ETF(上場投資信託)への期待に後押しされ、3月までに7万ドルを超え、過去最高値を記録する急騰への道を開いた。 その強気相場は、10月と1月の安値を結んだ上昇トレンドラインによって確認できる。BTCが200日SMAを割り込んだことで、強気相場のトレンドラインサポートである5万7590ドルに焦点が当たっている。 トレーダーはトレンドラインからの下落を取引判断の指標として用いることが多いことから、この水準を下回る終値(協定世界時午前0時の価格)はさらなる売りにつながり、価格の下落傾向が強まる可能性がある。 FxProのシニアマーケットアナリスト、アレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏によると、短期的には価格はさらに下落し、5万1500ドルまで下がる可能性がある。 「現在の状況から、12%下落して5万1500ドル(2月のコンソリデーションエリア)になる可能性の方が、6万58000ドル(50日移動平均線)までの上昇する可能性よりも高い」とカプチケヴィッチ氏はメールで述べ、200日SMAを下回る下落に言及した。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:TradingView/CoinDesk|原文:Bitcoin Drops Below 200-Day Average; Bull Market Trendline in Focus
CoinDesk Japan 編集部