【有馬記念追い切り】完璧!ドウデュースは力強い動きで併入 武豊も満足「きっちり勝って終わらせたい」
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] ドウデュースが歩んできた道のりは、決して順風満帆な連勝街道ではなかった。高くそびえるフランスの門に屈した3歳の秋。世界最強馬にタイトルを阻まれた4歳の秋。馬場に泣かされた梅雨の宝塚記念…。ここまでのレース成績は16戦8勝8敗でイーブン。この戦歴が語るように、類いまれなる“爆発力”を持ちつつも、わずかなボタンの掛け違いで不発に終わってしまうかもしれない“危うさ”も内包している。そんな百戦百勝の存在ではないからこそ、我々はいつも心を揺さぶられてきたのではないだろうか。武豊とともに劇的な復活を遂げた昨年のグランプリ。あの感動を同じ場所で、もう一度――。 フィナーレに向けた最終追い切りは、ポリトラックでのルーティン調整。バズアップビート(2歳未勝利)を前に置いてリズム重視で運んでいくと、6ハロン82・5―ラスト1ハロン11・6秒の力強いフットワークで併入に持ち込んだ。馬場から引き揚げてきたドウデュースの姿を見つめた武豊が「(担当の)前川さんから『完璧ですよ』と言われて良かったです」と顔をほころばせる。ファン投票では歴代最多となる47万8415票もの支持を集めた。2004年のゼンノロブロイ以来、史上3頭目となる秋古馬3冠の記録も懸かる。 「ファンからこれだけ多くの票をもらって、結果で応えたいですね。天皇賞(秋)、ジャパンCとすごくいい状態でしたが、今回も変わらずいい状態。最後だと思うと寂しさもありますが、きっちりと勝って終わらせたいですね」と言葉をかみしめた最強のパートナーに導かれ、日曜にはドラマチックな結末が待っている。
東スポ競馬編集部