列車に車衝突、1人死亡 小松の踏切、通勤混乱
●IRいしかわ10本運休 8日午前7時27分ごろ、小松市今江町3丁目のIRいしかわ鉄道の踏切で、金沢発大聖寺行きの普通列車(4両編成)と、乗用車が衝突した。小松署によると、車を運転していた70代男性は現場で死亡が確認された。列車の運転士や乗客約150人にけがはなかった。この事故で列車10本が運休となり、通勤通学の足に影響した。 【図】事故現場の地図 現場は小松―粟津駅間にある新今江踏切。小松署によると、石川ナンバーの車が下りていた遮断機を押して踏切内に侵入し、列車とぶつかった。車は約350メートル引きずられて大破した。同署は事故の原因を調べている。 列車の乗客は、IRが手配したバスやタクシーに乗り換え、降車予定だった駅へ移動した。 金沢―福井間の上下線で普通列車10本が運休となり、ハピラインふくい(福井市)は芦原温泉―福井間で臨時列車を運行した。 小松―大聖寺駅間の運転再開は同日午後2時の見通し。 小松駅内のIRいしかわ鉄道改札口では運休で足止めとなり、困惑する利用客の姿が見られた。福井旅行のため森本駅から普通列車に乗った金沢市の70代女性3人グループは事故の影響で小松駅で降車。「紅葉を見て、そばを食べようと楽しみにしていたのに」と話し、北陸新幹線で福井へ向かった。