ドラクエで最も「実家」に恵まれたのは『3』の主人公? 歴代主人公で比較…意外な対抗馬が!
実家にめぐまれた主人公は『3』以外にいたのだろうか?
「ドラゴンクエスト」シリーズにおいてたびたびお世話になるのが、主人公の「実家」です。 【画像】え…これは心に来る… コチラがHD-2D版で明らかになった、大魔王ゾーマ討伐後の『ドラクエ3』勇者の「その後」です(3枚) 例えのちに伝説となる勇者であろうと、実家で生まれ実家で育っているのです。とりわけ「ドラクエ」シリーズにおいては冒険の序盤で、宿屋の代わりに泊めてもらうこともよくあります。さて、「ドラクエ」シリーズにおける「実家」といえばなんといっても『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の実家でしょう。 「おきなさい わたしのかわいい 〇〇や……。」 ……と母親に起こされて物語が始まるうえに、いざ冒険に出ても、ダメージを負うたびに帰って泊めてもらうこともできます。お金のない序盤では、冒険に出たはずなのにすぐに帰れる利便性が余計に「実家」を恋しくさせ、冒険が進んでもちょくちょくルーラで里帰りして母親の様子を見に行ってしまう、なんてことも『ドラクエ3』においてはあるあるです。HD-2D版では実家も広く描かれ、ボイスも搭載。母親役は声優の佐藤利奈さんが務めています。 むしろ「ドラクエ」シリーズにおいて『3』以上の実家はあるのでしょうか。例えば初代『ドラゴンクエスト』の主人公は、作中において「実家」が描かれていません。『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の主人公は「ローレシア」国の王子ということで、なるほど実家としては申し分ないかもしれません。ところが、母親に該当する人物が見当たらず、父ローレシア王は息子に「ハーゴン討伐」を命じるなどなかなか気軽に寄り付きにくいのです。 『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』にいたっては、まず育った村が焼かれてスタートです。『3』と比べても気の毒すぎる境遇です。さて『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』も、主人公の出自がのちに明らかになるにせよ、父「パパス」とのふたり旅ということで「実家」なんて言っている暇ありません。 続く『ドラゴンクエストVI 幻の大地』はというと、献身的な妹「ターニア」と暮らす、幸せな雰囲気に満ちた「実家」が存在していますが、これもまた冒険が進むにつれて「実は……」な展開が待ち受けています。一応伏せましたが『6』のサブタイトルが「幻の大地」であることだけ付け加えておきます。 さてやはりドラクエにおける実家は『3』のひとり勝ちなのか……と思いきや『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』において、まさかの対抗馬が出現します。のどかを絵にかいたような漁村である「フィッシュベル」に、主人公の「実家」はあるのですが……これがなんとも温もりに満ちた実家なのです。壁に漁業用の網などが提げられた室内には恰幅の良い母親「マーサ」と、村いちばんの漁師である父「ボルカノ」がいます。 そう、「ドラクエ」では珍しく両親が健在であり、当然ながら自室のベッドですやすや眠ることも可能。『3』以降の不足分を取り戻すかにような「実家」ぶりなのでした。両親が健在という点は、「実家」として最高の状態でありましょうか。 その点では『7』の実家こそ至高と言いたいところではありますが、やはり『3』の実家帰省時における母親の「おかえりなさい わたしのかわいい 〇〇」が聞きたくなるのです。年末年始、実家に帰省される場合は、ついでに古いセーブデータの勇者も実家に里帰りさせてあげましょう。 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』: (C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX (C)SUGIYAMA KOBO (P)SUGIYAMA KOBO
片野