世界のグルメに精通する浜田岳文が予想! 2024年に流行るのは、アラカルトで楽しめる割烹
〈食通が占う、2024流行る店〉
話題のシェフが手がける新店が続々とオープンしたり、有名レストランが名を連ねる「麻布台ヒルズ」が待望の開業を迎えたりと、飲食業界の活発な動きを体感することができた2023年。2024年も、たくさんの食体験との出合いが叶いますように! そんな願いを込め、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。2024年注目の「ブレイクしそうな店」「2,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。 今回は、食べログ グルメ著名人の浜田岳文さんに、お答えいただきます。
教えてくれる人|浜田岳文
1974年兵庫県生まれ。米国イェール大学在学中、学生寮のまずい食事から逃れるため、ニューヨークを中心に食べ歩きを開始。卒業後、本格的に美食を追求するためフランス・パリに留学。外資系投資銀行・投資ファンドに約10年間勤務後、独立。エンタテインメントや食の領域で数社のアドバイザーを務めつつ、フードテック関連スタートアップへの出資も行っている。今までに世界約127カ国・地域を踏破し、「OAD Top Restaurants」レビュアーランキングにて5年連続世界第1位にランクイン。地方のレストランに光を当てる「The Japan Times Destination Restaurants」の創設に携わり、選考委員を務めている。
Q. 2024年に〈ブレイクしそうな飲食店〉はどこですか? A. 「アラカルトの割烹」です
アラカルトで楽しめる割烹が東京に欲しい、という声を、主に年配の方から耳にすることが近頃増えたように思います。おまかせのみの割烹だと量が多かったり、決まった時間に一斉スタートだったりとフレキシビリティに欠け、逆に居酒屋だとお酒が主役になってしまう……というのが理由かと思われます。
元々京都にはアラカルトの割烹の伝統があり、近年そのスタイルを継承する店が東京に進出してきています。 例えば、「銀座ふじやま」の2号店である六本木「璃庵」や、京都「富小路 やま岸」の支店の「銀座呑小路やま岸」などが挙げられます。また、赤羽橋「宮わき」も移転オープン以来、食通から注目を集めています。