U15侍ジャパンの世界一に貢献 宮城・川崎町の大宮翔選手
khb東日本放送
8月にコロンビアで開催された野球の15歳以下のワールドカップで、日本の初優勝に貢献した中学生が宮城県川崎町にいます。夢は日本を代表するプロ野球選手と、志高く練習に取り組んでいます。
仙台市泉区にある室内練習場で練習に取り組む川崎町の中学3年生、大宮翔選手です。 東北楽天リトルシニアに所属し、週に4回、泉区の球場で練習に励んできました。 大宮翔選手「低い打球を通さないと通用していかないので、低い打球を意識して打っています」 大宮選手は走攻守の優れている点が評価され、8月にコロンビアで開催された15歳以下のワールドカップに日本代表として出場しました。大会を通じて打率4割2分9厘でノーエラーと、攻守で世界一に貢献しました。 大宮翔選手「世界一になった時は涙が出るぐらいうれしかったです。人生の中で特別な瞬間でした」 幼少期から野球を始めた大宮選手、きっかけは31年前に柴田高校野球部キャプテンだった父親の仁さんとのキャッチボールでした。 毎日玄関で素振りをし、時間が合えば仁さんはティーバッティングに付き合います。 大宮翔選手「小学1年生の時に初めて(マメが)できてそこから。学校の友達に見せるとびっくりされます」 父親仁さん「トス上げを手伝っても自分から辞めるって言いません。だから結果的に毎日600とか700回とかは打つと思います。野球が好きなんでしょうね、そもそも」 サポートしているのは家族だけではありません。仁さんの小中学校の同級生、佐藤茂信さんは2023年、川崎町に室内練習場を設け大宮選手のために無料開放しています。 佐藤茂信さん「川崎町には少年野球チームが無いので、翔が小学生たちにもいい影響を与えられてるのかなと思います」 中学の大会は全て終了し大宮選手は今、高校での甲子園出場を見据え練習をしています。 楽天リトルシニア齋藤蒼梧キャプテン「みんなのために勝つ事だけを考えて練習していて、手を抜いたところはあまり見たことないですね」 楽天イーグルスでプレーした土屋鉄平監督は、小学1年生だった大宮くんに初めて会った時にこれまでの教え子の中で最も光るものを感じたと話します。 土谷鉄平「当時から大人と普通にキャッチボールができましたし、80キロから90キロの球であれば空振りせずに打ち返せることができたので、U15日本代表監督の井端さんに連絡もしたんですけど、すごく頑張ってくれたと。いい選手を送り込んでくれてありがとうと言っていただけて僕もうれしかったですね」 大宮選手くんの夢はまだ始まったばかりです。 大宮翔選手「プロ野球選手になって地元である楽天イーグルスに入って侍ジャパンに選ばれて、もう1回侍ジャパンのユニホームを着てプレーしたいなと思います」
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