永瀬莉子&野村康太、大人気漫画原作「着せ恋」実写化に挑む!果たしてその出来は……<その着せ替え人形は恋をする>
累計1100万部を突破し、数々の漫画賞を受賞した福田晋一氏による人気漫画「その着せ替え人形は恋をする」が、アニメ化に続き、女優の永瀬莉子と俳優の野村康太のW主演で実写ドラマ化される。大人気作品だけに大きなプレッシャーもあったというが、どんな思いで作品に臨んだのだろうか――。永瀬と野村が胸の内を明かした。 【動画】永瀬莉子&野村康太、ドラマ「着せ恋」プレッシャー明かす ■個性的なキャラクターへのアプローチ方法 ――人気漫画の実写化でしたがどんなお気持ちでしたか? 永瀬:原作漫画が大人気だというのは知っていたので緊張感はありました。作品に入る前に原作もアニメも見返して、原作をリスペクトしつつ、実写化では何ができるのだろうということを考えました。 野村:とても嬉しかったと同時に、しっかりと原作の面白さを表現しなければ……という思いはありました。 ――野村さんは、雛人形に心を奪われ、雛人形の顔をつくる「頭師(かしらし)」を目指して修業中の男子高校生・五条新菜を、永瀬さんはコスプレ大好きでクラスの人気者のギャル・喜多川海夢を演じましたが、どんなことを意識しましたか? 永瀬:髪はハイトーンのブリーチして、カラコンやギャルメイクなど見た目を寄せることはもちろん、海夢は明るくてみんなを巻き込むようなキャラクターなので、テレビなどで活躍されているギャルタレントさんを調べたり、SNSでギャルをやられている方を参考にしたりしました。 野村:僕は携帯のロック画面をひな人形にしました(笑)。あと新菜はずっと和室で生活している子なので、僕も家に和室があったので、布団を持ち込んで1か月ぐらいずっと和室で過ごしました。そうやって形から入りながら、新菜の真面目さを表現するために、彼の行動原理みたいなものをしっかり考えながらお芝居をしました。 ――海夢はギャルポーズなども披露しますが、どんなことを意識されましたか? 永瀬:雑誌の専属モデルをやらせていただいていたこともありましたが、今回はまたそのときとは違うポージングだったので、コスプレイヤーさんを参考にするなど 、自分でも研究しました。キャラクターのたたずまいを表現するのがとても難しかったので、実際のレイヤーさんにお聞きして、どういう風に立つのが一番美しく見えるかなど研究しました。 ■現場では永瀬が野村をリード?「頼りっぱなしでした」 ――相手のキャラクターについてどんな感想を持ちましたか? 野村:もう海夢そのままでした。ビジュアルももちろんですが、海夢の天真爛漫な感じや、芯があるところなど、本当に忠実にお芝居されていて、ぴったりでした。 永瀬:海夢がテンション高くずっとしゃべり続けるシーンが多かったので、野村君の演じた五条くんは受ける芝居が難しいなと思っていたんです。でも目とか醸し出す雰囲気が、もう五条くんでした。対峙していて、しっかり海夢の気持ちを伝えたいという思いになれるんです。あとは、五条くんにメイクしてもらうシーンがあるのですが、その空気感も素晴らしかったです。 ――撮影をしていて強く印象に残ったシーンはありましたか? 永瀬:やっぱり初日かな。 野村:そうだね。初日に撮った1話の新菜と海夢が出会うシーンは思い出に残っています。本当にキャラクターの軸となるシーンだったので、緊張感もありました。 永瀬:台本では11ページぐらいあったんだよね。台本を読んだときびっくりしました。めくってもめくってもそのシーンが続いているので。表情もコロコロ変わっていきますし、今後の2人がどういう風になっていくのか……すごく想像したくなるようなシーンでした。 ――11ページもあったんですね。長回しで撮ったのですか? 野村:結構カット割らずに長回しでしたね。 永瀬:集中力が要求されました。 ――最初にそういうシーンを撮ると、二人の関係性も変わってきたのでは? 永瀬:そうですね。最初私も野村くんもちょっと人見知りな感じで「いつ話したらいいんだろう」みたいな探っている部分があったのですが、最初のシーンで海夢と五条くんの距離感が縮まったのと同じように、私たちも距離が近くなっていきました。その意味では、役と同じような距離感で進めていけたのは良かったです。 ――実際は永瀬さんが少しお姉さんですが、現場でも野村さんをリードしていたのですか? 永瀬:できたらいいなと思っていたのですが、全然できなかったです。 野村:いやいや、できていました。僕は頼りっぱなしでした。とても末っ子だとは思えない。 永瀬:三姉妹の末っ子なんです。 野村:それを聞いてびっくりしたんです。本当に末っ子?って(笑)。それぐらい現場では頼れるお姉さんという感じでした。 ――劇中、お二人以外にも個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、気になる人はいますか? 永瀬:私は、池田朱那ちゃんが演じるレイヤーさんのジュジュ様ですね。海夢ちゃんが大好きなレイヤーさんなのですが、池田朱那ちゃんは過去2回別の作品で共演していて、見るたびに全然違う役を生きているので、今回どんなジュジュ様を見せてくれるのか楽しみだったんです。実際撮影をご一緒して、本当にジュジュ様で……。今後も楽しみです。 野村:僕は塩﨑太智さん演じる姫野あまねですね。女装コスプレイヤーなのですが、誰に気を遣うことなく、自分の好きなことをやっている姿が格好いいな と思いました。新菜の憧れの存在でもあるんです。ぜひ注目してほしいです。 ■永瀬莉子、野村康太が「一番頑張った」こととは ――「推し活」がテーマの作品ですが、これまでハマった趣味などはありますか? 永瀬:これまで一度もアーティストさんなどに熱中したことはないんですよね。 野村:僕もあまりないのですが、韓国ドラマの『わかっていても』に出演しているソン・ガンさんのファンミーティングに行ったことがあります。ペンライトを持っていきました(笑)。唯一の推し活かも。めちゃくちゃすごい筋肉で、僕もその影響で筋トレを始めたぐらい憧れです。 永瀬:しいていうなら、姪っ子と甥っ子ですかね。2歳と4歳なのですが、隙があれば写真を見ています。会うとなんでも買ってあげたくなっちゃう(笑)。喜ぶ顔が見たいんです! ――登場するキャラクターたちの行動力がすごいですが、お二人がこれまでの人生のなかで、最も頑張ったというエピソードはありますか? 永瀬:私は「Seventeen」という雑誌のオーディションがあったのですが、そのときは「絶対勝ち取りたい」という思いがあって、自分のなかでメラメラ燃え滾る気持ちだったんです。その時は、結果はどうであれ、絶対に悔いが残らないように自分磨きを頑張っていました。いまでもその時の感覚は忘れていません。 野村:僕はバスケットボールですね。小学校6年生から高校3年生までずっとバスケをやっていました。高校はいわゆる強豪校だったので、寮生活で3年間バスケ三昧でした。全国大会にも出場できましたし、結果も残っているので、そのときの自分は本当に頑張ったなと思います。 ――バスケの経験は今のお仕事に活きていると感じていますか? 野村:チャレンジ精神や、バスケってチームスポーツなので、現場でみんなが一つの目標に向かっていくときの気持ちなどは、バスケのときに培ったものが活きているのかなと思います。 ――最後に作品の見どころを? 永瀬:今回初めてコスプレに挑戦したのですが、知れば知るほど奥が深い魅力的なものだなと感じました。ドラマでもたくさんコスプレをしているので、ぜひ観て欲しいです。あとは好きなことに正直でいいんだと心の底から思える素敵なコスキュンラブコメになっているので、ぜひドラマを楽しんでいただきたいです。 野村:海夢と新菜の二人のかわいらしい掛け合いが本当にキュンキュンします。あとはドラマのなかで海夢が言うセリフや、新菜が成長していく姿に心打たれる部分があると思うので、そこも楽しんでいただければ嬉しいです。 (取材・文:磯部正和) ▼永瀬莉子 ヘアメイク:石川ユウキ(ThreePEACE) スタイリスト:伊藤省吾(sitor) ▼野村康太 ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM) スタイリスト:能城匠 ■永瀬莉子&野村康太の動画インタビュー