来春開校の安積中5.12倍 福島県立選抜倍率、初の5倍超
福島県教委は12日、県立中学校入学者選抜の志願状況を発表した。来年4月に開校する中高一貫校の安積(郡山市)の倍率は5・12倍で、募集定員60人に307人が志願した。県教委によると、県立中学校の入学者選抜で倍率が5倍を超えるのは初めて。 これまで倍率が最も高かったのは、開校前の2007年1月に実施した会津学鳳(会津若松市)の入学者選抜で4・14倍。県教委は安積の志願状況について「学校説明会を通して安積中が掲げる学びの内容に関心を持ち、志の高い子どもたちが志願してくれた」(県立高校改革室)と分析した。 県立中学校3校の志願状況は【表】の通り。少子化による生徒数の減少などに伴い、募集定員が前年度から30人減の60人枠となった会津学鳳には、146人(前年度比19人減)が志願した。倍率は2・43倍(同0・60ポイント増)だった。 ふたば未来学園(広野町)の一般選抜は募集定員48人程度に対して志願者数60人(同12人減)で、倍率は1・25倍(同0・25ポイント減)。スポーツ選抜は募集定員12人程度に対し、志願者数20人(同1人増)で、倍率は1・67倍(同0・09ポイント増)だった。入学者選抜は来年1月11日に行われる。
福島民友新聞