おかえり!長野県民の“ソウルフード”「ビタミンちくわ」食卓に戻る 5カ月ぶりに生産再開 元日の能登半島地震で七尾市の工場が被災
スギヨの社員: 「こんなに買ってくださって」 客: 「たくさんじゃないよ、まだまだ」 この日はスギヨの社員も駆け付けました。 スギヨの社員: 「きょう何にするんですか?」 客: 「天ぷら、煮物にも」 スギヨの社員: 「うれしい、待っていてくれたんですね」 スギヨ広報・水越優美さん: 「皆さんが手に取って買って帰ってくれる姿を見て、ようやく長野県の方々にお届けできたと改めて実感できました」
■わが家にかかせない「ビタちく」
店では、ちくわの天ぷらやお好み焼き風にした総菜の試食も行われました。 市内から・折田喜代美さん: 「ももちゃん、食べてみて、おいしいよ」 孫・百花ちゃん(3): 「(お味は?)おいしい」 孫の百花ちゃん(3)と買い物に来た市内在住の折田喜代美さん(60)。「ビタちく」の復活を心待ちにしていた一人です。 市内から・折田喜代美さん: 「(この5カ月)寂しかったです。わが家には欠かせない存在。きょうは天ぷらとか、これだけ煮て、唐辛子でささっと炒めて、甘辛くして、最後にゴマをかけて食べるのが、うちは大好きなので」
■食卓は“ビタちく三昧”
と、いうことでー。 記者: 「よろしくおねがいします」 折田喜代美さん: 「おねがいします」 孫・百花ちゃん: 「こんにちは」 折田家のビタちく料理を取材させてもらいました。
まずは、「ビタちく」と今が旬の淡竹の煮物。 折田喜代美さん: 「お酒をいっぱい入れるんです。(めんつゆと)みりんも入れ、こんな感じでコトコトと煮ます」 煮ること約20分―。 「ビタちく」と淡竹の煮物が完成しました。
続いては磯辺揚げ。 折田さん: 「冷凍のちくわです」 ちくわは一度、冷凍するのが折田家流。 歯応えが良くなるそうです。 ちくわの磯部揚げ―。
こちらはインタビューで話していた「炒め煮」。 味をしみ込ませるため昼から作っておいたそうです。 まさに「ビタちく三昧」の食卓。
孫・百花ちゃん(3): 「ごあいさつどうぞ、いただきます」 娘・美佳さん: 「おいしいですか?」 孫・百花ちゃん(3): 「おいしいです」 娘・美佳さん: 「子どもは好き嫌いが多いというか偏食があるので、こういう練り物だと食べやすくてパクパク食べられるのか、いっぱい食べてくれる」 夫・忠さん: 「味わいがあるからね、食べていても飽きがこない」 折田喜代美さん: 「こんなにたくさんちくわ(料理を)やるのは5カ月ぶり、半年ぶりくらいかな。ちくわ三昧です、大好きです」
■能登と信州の結びつきの象徴
能登と信州の結びつきを象徴する「ビタミンちくわ」。復旧・復興は少しずつ進んでいます。 スギヨ広報・水越優美さん: 「皆さん待っていてくださる方がいたから、ようやく頑張って(再開)できた。私たちにとって、長野県は特別な存在。(他の社員も)『長野県は心の友だ』と話をしていました。これからも食卓のそばに長く置いていただけたら、うれしいです」
長野放送