エース右腕の復帰困難の一報に、米メディアがド軍投手陣へ悲観的な見解…現ローテ投手にも不安の声「問題が生じる可能性がある」
右肘の炎症で負傷者リスト(IL)入りとなっていたロサンゼルス・ドジャースのタイラー・グラスノーが、故障箇所を悪化させたとして、今季中の復帰が絶望的となった。先週末、グラスノーは実戦形式の登板が予定されていたものの右肘の状態が芳しくなくこれを回避。再び右肘を痛めたことをデーブ・ロバーツ監督が明かした。 【動画】”内野手”ロハスがマウンドで超遅球で1回無失点 9勝をマークしていたエースの復帰困難の一報は、先発投手のやりくりに頭を悩ませるドジャースにとって、さらに追い打ちをかけるニュースとなったことは言うまでもない。さらに米国内では、地区首位のチームを支える、現在のドジャース先発陣を不安視する声も伝えられている。 米スポーツメディア『FANSIDED』では、グラスノーの復帰絶望のニュースを報じながら、「この負傷により、ポストシーズンが近づくにつれ、ドジャースに問題が生じる可能性がある」と強調する。 その上で、現時点でのローテーション投手、それぞれのコンディションに言及。今季、まだ1勝しか挙げられていないウォーカー・ビューラーには、「今年、多くの怪我に悩まされている。彼の防御率は6.00前後で、WHIPは1.50を超えている。才能はあるが、長年の怪我でかなり消耗している」と指摘する。 同じくシーズンを通して低調な内容のマウンドが続くボビー・ミラーにも、「今シーズンはまったくひどい成績だ。彼の防御率は8.00を超えているが、現時点でドジャースにはミラー以外の選択肢がほとんどない」と悲観的な言葉を並べた。 さらに、今月ようやく復帰を果たした山本由伸については、「彼は今年素晴らしい成績を収めており、数日前の復帰初戦でも良いパフォーマンスを見せた。彼には健康であれば正真正銘のエースのポテンシャルがあるものの、その健康が問題となっている」と主張。 そして今夏のトレード加入以降、コンスタントに白星を重ねているジャック・フラハティにも、「彼はエースだが、ニューヨーク・ヤンキースが身体検査で明らかにされていない健康上の問題があったため、彼とのトレードを取りやめたことを忘れてはならない。フラハティは好調だが、この件は皆の心の片隅に残っている」として、やはりコンディションへの懸念を示している。 また投手陣の駒不足のためか、米国内ではここにきて一斉に、今季中での大谷翔平のマウンド復帰説が過熱。同メディアも今回のトピックの最後に、「ドジャースのロバーツ監督は、10月中にオオタニが投手として復帰する可能性を否定していない」などと記している。 レギュラーシーズンはまだ今後も連戦が続き、さらに、ポストシーズンは最長で1か月にも及ぶ。まさに満身創痍のドジャース投手陣は、さらに重圧のかかる戦いにおいて持ちこたえることができるのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】
- 「勝ち負けにかかわらずいい仕事ができていない」10失点で大敗…ドジャースの指揮官は苦言「改善していかなければ」
- 大谷翔平の“MVP争いライバル”リンドーアが今季初めての欠場…前日に痛めた腰の状態を報告「昨夜よりは明らかに調子がいい」
- 「何もかもうまくいかない…」10失点大敗ドジャースに地元メディア酷評。先発陣の離脱続く投手陣を不安視
- 「豊田さんは日本になじめるよう助けてくれた素晴らしいコーチ」西武で学んだスプリットを武器に好投を続けるメッツの“元助っ人”<SLUGGER>
- 「正直僕が一番びっくり。3人も出すんだって」新天地で“未だ無敗”の菊池雄星がトレードへの思いを吐露「GMが天才だってことを証明したい」