え? そうなの!? 実は五輪に出たことがない日本代表のスター(6)今やA代表の頭脳! リオ五輪当時は影が薄かった?
五輪(オリンピック)への出場を経て、そのままサッカー日本代表の主力となる選手は多い。実際に、現在のA代表は三笘薫や冨安健洋といった東京五輪世代が中心となっている。一方で、キャリアの中で五輪とは無縁ながら、A代表で確かな実績を築き上げてきた選手も多数存在する。今回は、五輪未経験も、A代表でスターになった選手を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:守田英正(もりた・ひでまさ) 生年月日:1995年5月10日 逃した五輪:リオデジャネイロ五輪(2016年) A代表通算成績:34試合3得点3アシスト 今では中盤の核として森保ジャパンに欠かせない存在となっている守田英正だが、リオデジャネイロ五輪が開催された2016年当時にその名を知る者は決して多くなかった。 流通経済大学サッカー部時代は、チームの中心選手として活躍。サッカーIQの高さ、守備力や走力といった現在の守田を象徴する特長は当時から発揮されており、大学サッカー界ではトップレベルだったことに疑いの余地はないだろう。ただ、リオデジャネイロ五輪メンバーに割って入るほどのインパクトはまだなかった。 だが、守田はリオデジャネイロ五輪後に凄まじい上昇曲線を描いていく。2018年9月に追加招集ながらプロ1年目でA代表入りを掴み取ると、森保一監督の信頼を獲得。カタールで開催された2022 FIFAワールドカップではベスト16進出に貢献した。 守田は常にサッカーに対して真摯に向き合い、着実に地力をつけていった。今ではA代表だけでなく、ポルトガルの名門であるスポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガルでも絶対的な主力を務めるまで存在感を強めている。決して世代別代表に選ばれ続けるようなエリート街道を歩んできたわけではないが、守田は五輪出場を超えるような経験を次々と積み重ねている。
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