プーチン大統領が新年演説「すべてうまくいくはず」…ウクライナ戦争に言及せず
ロシアのプーチン大統領が新年の演説を発表したが、ロシアが対内外的に直面している現実には言及せず楽観的な未来を強調した。毎年言及していた「ウクライナ戦争」も今回の演説からは抜けた。 プーチン氏は1日0時(現地時間)にロシア国営放送で発表した新年の演説で、ロシアがすべての挑戦を克服して前進していると主張した。プーチン氏は3年目のウクライナ戦争状況や見通しに言及せず、ロシアがウクライナ戦争を話す時に使用する「特別軍事作戦」という用語にも触れなかった。 新年の演説でウクライナ戦争に言及しなかったのは2022年2月のウクライナ侵攻前以来。プーチン氏は国家の「戦士と指揮官たち」を称えながら「英雄」と表現し、2025年を「祖国守護者の年」と述べたが、ロシアが誰となぜ戦うかについては説明しなかった。 短い演説で国民の主な関心事であるインフレなど経済的問題やロシアが関連した安保秩序に影響を及ぼす可能性があるトランプ次期米大統領にも言及しなかった。プーチン氏は「すべてのことがうまくいくと確信している」とだけ強調した。 ニューヨークタイムズ(NYT)は「この演説はプーチン大統領が1999年に執権してロシアに対する統治を強め、25周年を迎えたという点で注目されたが、国家ビジョンに対するプーチン大統領の暗示は原則的な言葉しかなかった」と評価した。続いて「プーチン大統領のあいまいな演説は彼の戦時指導力の最も大きな矛盾、すなわち日常の正常性を維持しながら長期的な葛藤(対処のため)社会を動員し、強化しようとする意志を明確に見せた」と伝えた。