<いざ令和の春>センバツ鳥取城北 戦力分析/中 「強打線」に偽りなし /鳥取
◇主将・吉田内野手(2年) 勝負強さに定評 公式戦8試合のうちチーム2桁安打を達成したのは6試合。チーム打率は3割6分6厘で、上位から下位まで切れ目のない鳥取城北の「強打線」の看板に偽りはない。山木博之監督(44)は「近年では際だっていい。甲子園で10得点するチームにしたい」と更なる高みを目指している。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 そんなチームで主砲を任されているのは主将、吉田貫汰(かんた)内野手(2年)。少年硬式野球の強豪「枚方ボーイズ」(大阪府枚方市)出身で、ここ一番の勝負強さには定評がある。2019年秋の中国地区大会決勝の倉敷商(岡山)戦では、点差が開き敗戦ムード漂う終盤に3ランを打ち、持ち味である「諦めない野球」を体現した。 中学時代にU15(15歳以下)日本代表経験がある河西威飛(いぶき)外野手(2年)は3番に座る。打率4割6分9厘、打点16はチーム1位。するどい振りが魅力で、同じく準決勝の創志学園(岡山)戦ではプロ注目の本格派右腕・三方陽登(はると)投手から先制弾を放った。 6番でありながらもチーム2位の打率4割3分3厘、打点12を誇る構(かまえ)優斗内野手(2年)。身長167センチと上背はないがパンチ力もあり、中軸をさばいた後の相手投手にとっては嫌な打者だ。中国大会準々決勝の平田(島根)戦では5打数5安打4打点と爆発した。「基礎練習から打ち損じを減らし、ここぞという場面で走者を還せるようにしている」という。 1年で1番を任される畑中未来翔(みくと)外野手は地元・鳥取市立中ノ郷中出身。初球から積極的に手を出すことを心掛けている。本塁打を2本放っており、うち1本は同大会初戦の南陽工(山口)戦で初回先頭打者弾。9番の石原夢也(ゆうや)外野手(2年)は陰のリードオフマンとして上位打線につなぐ重要な役目を担う。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇鳥取城北の打撃成績(公式戦のみ) 氏名 打数 安打 本塁打 打点 三振 四死球 犠打飛 打率 (1)畑中未来翔 32 12 2 9 5 6 2 0.375 (2)藤元和虎 27 11 0 7 2 10 3 0.407 (3)河西威飛 32 15 1 16 3 8 0 0.469 (4)吉田貫汰 35 13 1 12 2 4 0 0.371 (5)安保龍人 27 10 0 8 2 9 1 0.370 (6)構優斗 30 13 0 12 1 0 2 0.433 (7)名田裕一郎 13 5 0 3 2 2 0 0.385 (8)阪上陸 24 4 0 4 1 4 0 0.167 (9)石原夢也 18 5 0 1 7 3 2 0.278 =丸数字は主な打順、敬称略