「カタルーニャの日」をバイオリンと津軽三味線で祝う。ヒガンテ人形も登場
ガウディ建築やサッカーのバルセロナFCなどが日本でも人気のスペイン東部のカタルーニャ自治州。東京都内で9月11日「カタルーニャの日」が、カタルーニャと日本の伝統を融合した音楽の演奏によって祝われた。 カタルーニャの日は、カタルーニャ語で「ディアーダ・ナシウナル・ダ・カタルーニャ」。18世紀初頭、複合君主制だったスペインで、カタルーニャが自治権を守るためにバルセロナを舞台に戦ったことを想起する記念日だ。 カタルーニャ自治州政府の駐日代表であるモニカ・カステヤー氏は「この日は、カタルーニャにとって、また海外にいるカタルーニャ人にとっても大切な日です」と語った。 この日演奏したのは、カタルーニャの州都であるバルセロナを中心に活動するバイオリン奏者のアドリアナ・アルカイデさんと、北海道を拠点に活動する音楽グループの「Soubugen(草舞弦)」。 カタルーニャ自治州の歌として制定されている「収穫人たち」などカタルーニャ、日本の曲を中心に、様々な民族楽器も使いながら演奏や舞踊を披露した。 なかでも、カタルーニャ民謡の「鳥の歌」は、楽器で鳥のさえずり表現しながらの演奏で、聴衆を魅了した。この民謡はもともとクリスマス音楽で、キリスト生誕を鳥が祝っている様子を歌っている。カタルーニャ出身のチェロ奏者パブロ・カザルスの編曲・演奏によって、世界的に知られるようになった。
カタルーニャのお祭りでは、人間が巨大な顔の細工をかぶって登場する「ヒガンテ人形」が有名。この日は、出席者に名物料理ピンチョスがふるまわれた際に、ヒガンテ人形2体も登場し、カタルーニャへの旅情を誘っていた。