大の里「解説してほしかった」 北の富士さん死去
●炎鵬「光栄で誇り」 ファン公言、評価 北の富士勝昭さんの訃報に、石川県出身の力士や親方からも惜しむ声が上がった。 【写真】北の富士を寄り切りで破る輪島=1972年3月 新大関大の里は21日の取組後、「プロに入る前から解説してほしいなと思っていた。見てもらいたかったけど、かなわなかった」と残念がった。 北の富士さんは名古屋場所の中継でVTR出演した際、「特に期待しているのは先場所優勝した大の里」と語っていた。映像を見た大の里は「自分の名前を出してもらえてうれしいし、光栄だった」と振り返った。 北の富士さんはかねて、元幕内炎鵬(金沢市出身、金沢学院大OB、伊勢ケ浜部屋)のファンだと公言し、高く評価もしていた。炎鵬は「けがから復帰し、これから活躍する姿を見てもらいたかった」と惜しんだ。 ●「自称炎鵬後援会長」 5年前、NHKの対談企画で「自称炎鵬後援会長」とも語っていた北の富士さん。炎鵬は「対談の時もすごく優しくて、気さくな方だった。本当に尊敬できる方」と振り返る。「気に掛けて見てくれてとても光栄だし、自分の誇り」と話し、土俵で元気な姿を見せていく決意を新たにした。 ●輝「かっこいい人」 十両の輝は「本当にかっこいい人でした」とし、元関脇栃乃洋の竹縄親方(七尾市出身)は「あまり直接の接点はなかったですが、寂しいですね」としのんだ。