「お金、身につくよう」刺し身1000人分の巨大マグロ、さい銭張り付け願い 十日えびす前に西宮神社 兵庫
商売繁盛を祈願する「十日えびす」(9~11日)を前に、えべっさんの総本社・西宮神社(兵庫県西宮市社家町)に8日、特大のクロマグロが奉納された。本殿前に置かれたマグロにさい銭を張り付けるのが恒例となっており、参拝者らは硬貨や紙幣をささげて「お金が身につくように」と祈った。 【写真】さい銭を張り付けられる大マグロ 神戸市東部水産物卸売協同組合などが豊漁を願って1970年から毎年、大マグロ1匹とタイ2匹を奉納している。今年のマグロは鹿児島県産で全長2メートル、重さ200キロで、刺し身にすると千人分になるという。 神戸市東部中央卸売市場(同市東灘区)からトラックで運ばれたマグロは午前9時半ごろに同神社に到着。奉納式が終わると、外で待っていた参拝者らが次々とマグロに願いを込めた。マグロは11日午後11時まで供えられる。 同組合の村上義国理事長(91)は「昨年は能登半島地震で大変な年だった。今年はみんなが平穏に過ごせ、商売の流れもよくなりますように」と話した。(吉田敦史)