【毎日書評】ざっくりわかったつもりで終わらせない「超要約」読書法
観察してわかった「できる人」のノウハウ 『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉 著、日本実業出版社)
要点1:会議などの場では最初に案を出そう。勇気がいるが、そのぶん高く評価される。 要点2:こちらの意見が正しいはずなのに理解してもらえないときには、相手の気持ちになって、自分の意見に自ら反論してみよう。そうすれば、相手の本音が見えてくるため、それを踏まえて次の意見を出せばいい。 要点3:あなたが出世するためのただひとつの方法は、上司を助けて成果をあげさせ、出世させることだ。 (170ページより) おすすめポイント 本書は、著者がさまざまな「仕事ができる人」の背中を見て学んだことが詰まった一冊。 2023年のベストセラー『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者が、コンサルタントとして出会ってきたさまざまな「仕事ができる人」をじっくり観察し、その人たちが「見えないところで必ずしていること」をまとめているのです。 著者の知人で誰とでも楽しく話せる「コミュニケーションの達人」は、相手の趣味などを聞き出しつつ、「私におすすめはありますか?」とたずねるという。 しかも、それを自分でもできる限り試して、感想を伝えるそうだ。(171ページより) 本書に登場する「仕事ができる人」たちの教えから学べることは多数。また、仕事ができる人を観察し、わからないことがあれば素直にたずね、読者に惜しみなくシェアする著者の姿勢からも学ぶべきことは多いといいます。 一読のすすめ 実行力、決断力、コミュニケーション力、考え抜く力、働きかけ力という5つの章に分け、「仕事ができる人」のやっていることを紹介しているところが本書の特徴。どれも納得できるものばかりなので、どんな人が読んでも必ずひとつは「実践してみたい」と思えるような教えが見つかるといいます。(170ページより) 「はじめに」の部分にも書かれているように、本は読者を古今東西のさまざまな世界へと導いてくれる魅力的なツール。本書を参考にしながら自分に必要な本を見つければ、結果として視野が広がり、仕事もプライベートもさらに充実するかもしれません。 >>Kindle Unlimited3カ月99円キャンペーン中【12/6まで】 Source: 新潮社
印南敦史