“大虎事件”でWBC世界王者の拳四朗が謝罪文…世界戦中止でJBC事情聴取…元王者の寺地父は「もうお酒は飲ませない」
プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28、BMB)が、今年7月に泥酔して不法侵入並びに他人の車をボコボコにする器物破損の事件を起こしていたことが「週刊文春」の報道によって明らかになり26日、拳四朗本人が事実関係を認め謝罪文を発表、車を所有する被害者との示談が済んでいることを明らかにした。 拳四朗の出した謝罪文によると、今年7月、飲酒を伴う会食後に酩酊状態となり、午前3時頃に自宅と間違えて近くの他人のマンションの敷地に立ち入った上に、そこに駐車されていた車を破損したという。だが、本人にはまったく記憶がなく今月になって警察から呼び出しがあり、「その時点で初めて自分が何をしたのか分かった次第です」(謝罪文書より)という。 父の元東洋太平洋ライトヘビー級、元日本ミドル級王者の寺地永(56)が会長を務めるBMBジムは京都にあるが、スパーリングパートナーや指導を受けているトレーナーの関係で拳四朗は試合前になると上京して都内の三迫ジムで調整していた。だが、今年5月に都内にタワーマンションを購入。本格的に練習拠点を都内に移していた。 7月は新型コロナで休止していた興行が無観客で再開された時期でもあり、世界王者としての自覚と責任を問う声があるが、拳四朗は、普段は、礼儀正しく、モラルも持ち合わせたアスリートである。 この時も京都から同級生が上京していた“ミニ同窓会”で、いつも飲み歩いていたわけではなく、気のおけない友との再会で気が緩み泥酔状態になってしまったようだ。また被害者との示談は25日に成立した。 拳四朗は、「被害者の方には丁重にお詫びをして寛大なご配慮を頂き、示談が成立しております。社会人として自覚に欠けた行動であり、次戦の準備をして頂いていた関係各位には、 多大なるご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。今回の不祥事を猛省し、自分自身を見つめ直して参ります。 この度は誠に申し訳ございませんでした」と深く謝罪した。