阪神・近本 完調3戦連続マルチ&盗塁 気温と共にグングン上昇 8月打率・364
「ヤクルト5-4阪神」(6日、神宮球場) 打って、走って、攻撃の流れを作るために阪神の切り込み隊長は躍動した。近本光司外野手が3試合連続となる複数安打に盗塁。だが、勝てなければ意味がない。「チャンスメークはできてよかった」。敗戦の中で好調を維持し、次戦に目を向けた。 【写真】ぼう然と立ち尽くす岩崎 梅野は顔を合わせず肩をポンっ リードオフマンとしてチャンスメークすることに徹した。同点の三回だ。先頭で打席を迎えると、カウント2-2からの7球目、高めに浮いた直球を上から叩いた。鋭い打球は一、二塁間を破り右前へ。続く中野の打席では、初球にスタートを切った。今季15個目となる二盗を決めて好機を拡大。その後、佐藤輝の2ランが飛び出し、一時勝ち越しとなる勢いを生み出した。 1点を追う七回にも快音を響かせた。3番手・大西のシンカーを左前に運んだ。これで3日のDeNA戦から3試合連続となる複数安打を記録。「状態は分からないですけど、ヒットになってよかった」。7月は打率・289を残し、8月もここまで5試合で22打数8安打で打率・364。夏場に入り、頼もしい姿を見せている。 上位混戦となっているリーグ戦。食らいつくためにもチーム一丸となって一戦必勝で戦うしかない。「どんな時でも勝ちたい」。貪欲に勝利を求めた近本。勝負の8月はまだ始まったばかりだ。残り43試合。ファイティングポーズは崩さない。