体操日本代表 パリ五輪『笑顔』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。 体操日本代表 パリ五輪『笑顔』【画像4枚】 17日間の日程を終え、8月11日に閉幕したパリ五輪。 世界最高峰の舞台で繰り広げられた世界のトップアスリートたちの真剣勝負は、やはり感動的であった。 数ある競技の中で、私が主に担当したのは体操の日本代表選手たちの撮影だ。 会場となったベルシー・アリーナは、連日、世界中から集まった熱狂的なファンで埋め尽くされ、 大歓声やウェーブが沸き起こるなど、オリンピック特有の雰囲気の中で競技が行われた。 私がファインダー越しに見たもの。それは極限状態の中で自らの限界に挑もうとする 日本代表の選手たちの姿だ。 数々の感動的なシーンの中から、象徴的なものを一つ挙げるとすれば、それは最後まで戦い抜き、 プレッシャーから解放された選手たちの清々しい“笑顔”ではないだろうか。 パリの地での激闘を終えた選手たちに、いま一度、心を込めて拍手を送りたい。 ■カメラマンプロフィル 撮影:西村尚己 1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。 人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。 大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。 現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。 2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞 2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。 各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。