【マレーシア】すかいらーく、「すき屋」運営社を買収
すかいらーくホールディングスは12日、マレーシア首都圏で人気のしゃぶしゃぶ・すき焼き店「すき屋(Suki-Ya)」を経営するクリエートリーズ・コンサルタンシー(Createries Consultancy)などCCグループ3社の全株式を取得し、子会社化すると発表した。すかいらーくは同国でしゃぶしゃぶ店「しゃぶ葉(しゃぶよう)」を5店舗運営しており、相乗効果を見込む。 すかいらーくによると、CCグループを構成する3社の株式は、シンガポールのクリエーティブ・イータリーズ・オーバーシーズから取得した。 CCグループは10年以上にわたり、マレーシアの首都クアラルンプールの商業施設で、食べ放題のしゃぶしゃぶ・すき焼き店「すき屋」を運営。手頃な価格で高品質の肉を提供し、豚肉やアルコールを提供しないイスラム教徒(ムスリム)向けの店として現在13店舗を展開。連日行列ができるほど盛況となっている。同グループの2024年12月期の総売上高は約34億円の見込み。 すかいらーくはマレーシアの現地法人を通じ、20年からしゃぶしゃぶ店「しゃぶ葉」を現地で展開。こちらは豚肉、アルコールも提供しており、華人系顧客を中心に人気を集めている。 CCグループの買収によってマレー系向け、華人系向けの2ブランドを傘下に収め、マレーシア国内と東南アジア諸国での出店を加速させる。なお、日本での「すき屋」の展開は計画していない。 同社は、しゃぶしゃぶ系の2ブランドを持つことにより、調達、配送、店舗デザイン、人材教育など多くの分野で共通化が見込めるとし、「飛躍的に事業効率を高めることができる」と説明した。