ベルリン国際映画祭受賞作! 出産現場の物語描く『助産師たちの夜が明ける』8.16公開&ポスタービジュアル解禁
ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞したレア・フェネール監督作『助産師たちの夜が明ける』が、8月16日より全国順次公開されることが決定。ポスター・ビジュアルが解禁された。 【写真】映画『助産師たちの夜が明ける』場面カット 本作は、若い助産師たちが出産に立ち合い、突きつけられる現実に驚きながらも成長してゆく姿を、ドキュメンタリーのようなリアルなタッチで描いた感動作。実際の出産シーンを織り交ぜながら、観客がその場に立ち会っているかのような臨場感で描き出す。 5年間の研修を終えたルイーズとソフィアは、念願の助産師として働き始める。しかし、その期待に反するように、緊張感が大きくのしかかる。貧困、移民、死産…様々な事情を抱えて産科病棟を訪れる人々。オーバーワークとストレスに押しつぶされそうになりながらも、新しい命に出会う日々の喜びが助産師たちの結束を強めていくのだった。 監督を務めたのは、初監督作『愛について、ある土曜日の面会室』でヴェネチア国際映画祭正式出品を果たし、ルイ・デリュック賞等を受賞したレア・フェネール。自身の体験をもとにした今作では、フランスのみならず、どこの国でも誰もが直面する普遍的なストーリーに、熱い共感の声が寄せられた。 俳優と助産師がともに参加するワークショップを行い、俳優たちが助産師の話をもとに即興でシーンを作っていくという手法をとった本作。これをもとに『みんなのヴァカンス』『よりよき人生』や、初長編監督作『愛について、ある土曜日の面会室』等の脚本を手掛けたカトリーヌ・パイエとフェネール監督が脚本を共同執筆。 撮影には6つの病院が使われ、助産師たちが俳優に技術的指導や医療手順の説明、脇役まで務めるなど全面的な協力が得られた。出産シーンの映像は、実際にこれから出産する産婦と家族の許可を得て、「絶対に出産を妨げない」と助産師にも了解を得た上で撮影された。実際に俳優たちが出産や、赤ん坊の蘇生現場という難しい場面に立ち会うこともあったのだとか。 物語にリアリティーを与えるべく、出演する多くの俳優たちには、映画への出演経験の少ないフランス国立演劇アカデミーの学生たちを抜擢。さらに、『危険な関係』のNetflix版にも出演したエロイーズ・ジャンジョー(ルイーズ役)を筆頭に、ベテラン助産師役のベネを演じたミリアム・アケディウら、フランスの若手実力派たちが見事な演技で作品にリアリティを加える。アケディウは『その手に触れるまで』でマルグリット賞助演女優賞受賞(ベルギー)、『チタン/TITANE』で助演を務めた実力派だ。 映画『助産師たちの夜が明ける』は、8月16日より全国順次公開。