ただ捨てただけなのに、性犯罪や窃盗の温床に…悩ましい“下着の捨て方”、メーカーの対応策とは?
ゴミ袋から下着を持ち去られたという女性の声がSNSに投稿され、「下着の処分」について議論が巻き起こっている。「下着とわからないように包んで捨てるべき」という意見は多いが、ただでさえ一人暮らしの女性はゴミ漁りの被害に遭う可能性が高く「それだけでは不安」という声もある。中でもブラジャーは繊維や金属、プラスチックなどパーツが複雑で、分別に迷う人も多いようだ。果たしてブラジャーは燃えるゴミなのか、資源ゴミなのか? 春の新生活を前に、安心で環境にも優しいブラジャーの処分の仕方について考えたい。 【画像】1つでも当てはまったらサイズが合っていない可能性大! ブラのサイズチェック方法
■女性の2人に1人が「ブラジャーを捨てることをためらう」
買うときにはワクワクしたブラジャーも、処分するときには躊躇してしまう──。そんな女性は多いようだ。大手下着メーカーのワコールが実施した「ブラジャーの捨て時・捨て方アンケート」(※)では、女性の2人に1人が「ブラジャーを捨てることをためらう」と回答している。その理由として多かったのが「もったいないと感じる」「他人に見られるのではと不安に感じる」「捨て時がわからない」といったお悩みの声だ。 ※ワコール調査、調査期間:2013年1月28日~1月30日、調査対象:全国の20代~50代の女性1,000名 また、自分のことを「モノを捨てられない女」だと思うかどうかを聞いてみると、6割近くの女性が自分のことを「モノを捨てられない」と自己分析しています。捨てられないブラも「うちのタンスにもあるある!」と首肯する女性も多いのではないだろうか。 「そのタンスの肥やしブラ、資源として生まれ変わらせてみませんか?」 そう呼びかけるのはワコール・広報宣伝部の平塚恵子さん。ワコールでは3月31日まで不要となったブラを回収し、提携事業者を通じて再生プラスチックにリサイクルする「ブラリサイクルキャンペーン」を実施している。2008年に始まり、今年で16回目となるこのキャンペーン、うれしいのは他社メーカーのブラジャーも回収してくれることで、昨年度は約24万1000枚の回収を達成したという。 「店頭への持ち込みに加え、今年度はご要望にお応えしてワコールウェブストアを通した回収も実施しています。お近くに店舗がない方もキャンペーンに参加していただけるようになりました。「ワコールウェブストア」でリサイクルチケット(572円、送料別)を購入すると、専用回収袋が自宅に到着します。不用なブラジャーをご自身でご用意いただいた袋に入れて専用回収袋にて、郵便ポストか郵便窓口で出すことができます。いずれも回収したブラジャーは袋のまま厳重に管理し、リサイクル工場に運ぶまで開封しませんので、安心してお預けいただければと思います」(リサイクルチケットの販売は3月24日(土)まで、投函は3月31日(日)まで)