RE雨宮が代名詞?の「シャンテ」はマツダからレシプロ搭載で登場。34.0万円~のロングホイールベースKカー【今日は何の日?6月13日】
●RE雨宮がモンスターマシンのロータリー搭載シャンテを製作
マツダは、1967年に世界初のロータリー量産車「コスモスポーツ」を世に送り出し、以降ロータリーモデルの展開を図っていた。軽自動車のシャンテも、当初の計画ではロータリーエンジンを搭載する計画だったが、残念ながら認可が下りなかった。 認可されなかったのは、当時まだロータリーエンジンの信頼性に疑問を持つ技術者も多く、さらに高性能であるがゆえに、他のメーカーや関係省庁が軽自動車へのロータリーエンジン搭載に難色を示したためとされている。 ロータリー搭載シャンテの市場投入は叶わなかったが、一方で人気チューニングショップのRE雨宮自動車が、2ローター(12A型)ターボエンジンを搭載した「RE雨宮シャンテ」を1981年に完成させた。ゼロヨン13秒台、最高速度240.5km/hを記録した軽モンスターマシンは、カーマニアを熱狂させたマンガ「よろしくメカドック」の中で名立たるスポーツカー相手にバトルを繰り広げたことが描かれ、走り屋を夢中にさせてシャンテの名が広まったのだ。 ・・・・・・・ RE雨宮シャンテがセンセーショナルな話題を提供したばかりに、逆に市販車のガソリン車シャンテの影が薄くなったのかもしれない。もしも、ロータリーのシャンテが世に出ていたら、唯一の軽ロータリー車として歴史に残るクルマとなっていたことは間違いない。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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