「思い出したくない恋愛ばかり」と吐露した南野陽子 夫を“盲信”し周囲を無視した「結婚という呪縛」
「やっとだね」 業界関係者は口を揃える。 11月27日、南野陽子が離婚したことを発表した。4歳年下の夫・金田充史容疑者が静岡県警に社会福祉法人の資金1500万円を横領したとして、業務上横領の罪で逮捕された6日後のことだった。 【透明感がすごい…写真あり】南野陽子 ドキドキ……貴重すぎる「水着姿」撮 南野が金田容疑者と結婚したのは今から12年前の’11年3月だが、金田容疑者については結婚当初からよからぬ“噂”がまとわりついており、芸能関係者からは 「ナンノは大丈夫なのか」 「長くはもたないだろう」 などという声が聞こえていたのだった。 実際に同年4月には医療関係の会社社長に架空の投資話を持ちかけて4億8000万円を詐取した疑いが報じられたのを皮切りに、金田本人が事務局長を務めていた東京・赤坂のクリニックでの横領疑惑、銀座のクリニックでの使途不明金の発覚など、結婚直後から夫をめぐる金銭トラブルが次々に報じられた。 挙句の果てに、結婚会見で 「(夫が)相当頑張ってくれたようです」 と披露した、約1300万円のハリー・ウィンストンの婚約指輪は南野のクレジットカードで支払われていたことが判明。さらに、’15年には銀座のクラブのママとの不倫が発覚、ママが産んだ子どもをめぐって裁判沙汰も起こしている。 ここまで来たら、さすがに南野も離婚に踏み切るだろうと思われたのだが、その気配は一向になかった。 「周囲には本人に離婚を勧めた人もいたようですし、当時の所属事務所も説得したようですが、南野さんは頑なに拒んだと聞きました」(ワイドショースタッフ) それからは毎年のように、芸能マスコミが予想する“離婚間近のカップル・ベストテン”にランクインするようになっていた。冒頭のような声が出た所以だ。 彼女はどうして離婚に踏み切ろうとしなかったのだろうか……。 「ドラマやバラエティー番組の出演も増えてきていましたし、離婚することで仕事に影響が出ることを案じていたのかもしれません。でも、それ以上に大きかったのが、夫が関係するトラブルに関しても、報道よりも夫のことを信用していたことでしょうね。逮捕されてやっと目が覚めたんじゃないでしょうか」(前出・ワイドショースタッフ) そんな彼女の“意地”を感じたことがあった。 16年ほど前のこと。関西ローカルのドラマに出演した彼女にインタビューしたことがある。 その年にアラフォーに突入した南野だったが、『二代目麻宮サキ』のシャープな笑顔は健在だった。出演していたドラマが恋愛ドラマであったことから、過去の恋愛について話を振ってみた。 私は『FRIDAY』の記者時代に、彼女の熱愛・交際を何度も取材した経験があったので、実際はどうだったのか聞いてみると、報道されていたことはほとんど事実だったと認めた上で、こう語った。 「ぜったい振り返りたくない、思い出したくない恋愛ばかりでしたね。ひとに話すのもイヤです」 インタビューしていて感じたのは、“結婚に結びつかない恋愛”を良しとしない彼女の恋愛観だった。だが、過去に「結婚か!」と報じられた熱愛はすべて破局してきた。やっと手にした“結婚”をそう易々と手放すわけにはいかないと思っていたのだろう。 周りの声から耳を塞ぎ、夫となる男を客観視できずに“盲信”させていたのは、“結婚”の2文字だったのかも。 『恋は盲目』は時に人生を狂わすことがある。幸いにも南野の場合は今後の仕事に大きな影響を及ぼすこともないだろうとみられており、再起を期待したいーー。 取材・文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト) 宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中
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