ロレックス、カルティエ、タグ・ホイヤー。アカデミー賞2024レッドカーペットのベストウォッチはこれだ!
ロジャー・フェデラーのロレックスからブラッドリー・クーパーのルイ・ヴィトン「タンブール」まで、第96回アカデミー賞のレッドカーペットで見つけた主役級ウォッチを紹介する。 【写真を見る】ロレックス、カルティエ、タグ・ホイヤー。アカデミー賞2024レッドカーペットのベストウォッチ 賞レースが連なるこのシーズン、その頂点に君臨するのがアカデミー賞だ。映画界で最も栄誉あるトロフィー、いちばんのアフターパーティー、そしてもっとも豪華なレッドカーペットルック──。あらゆるものが最高峰を誇るこのオケージョンにおいて、同じだけの審美眼が注がれるのが出席者たちの手首だ。「セレブたちが、自身の所有するなかでも最高の腕時計を身に着けたいと思う場がオスカーです」。ある腕時計ブランドの広報担当者は先週、私にそう話した。 日曜日(太平洋標準時)の第96回アカデミー賞のレッドカーペットに集まった面々は、そんなハイプにしっかりと応えてくれた。ロジャー・フェデラーやキー・ホイ・クァン、ブラッドリー・クーパーらが着けていたのは、昨年最も話題を集めた最新腕時計の数々だった。以下、2024年アカデミー賞のレッドカーペットで見つけた最高のウォッチスタイルを紹介する。 ■ロジャー・フェデラー/ロレックス「デイトナ ル・マン」 2023年最大のリリースといえば、24時間耐久レース「ル・マン」の100周年を記念した「デイトナ」だろう。本作のサブダイヤルは人気の「ポール・ニューマン」モデルに着想を得ており、ベゼルのタキメーターは“100”が赤のカラーで際立たされている。ロレックスのなかでも常にベスト・オブ・ベストを身に着けてくれるフェデラーは頼もしい存在だ。 ■ライアン・ゴズリング/タグ・ホイヤー「カレラ プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド」 タグ・ホイヤーのアンバサダーであるゴズリングだが、この時計のチョイスにはそんな特権的立場以上のセンスを感じる。彼が着けていたのは、今年1月に発表されたばかりの「プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド」最新バージョン。『バービー』で助演男優賞にノミネートされた彼に相応しく、ピンクのラボグロウンダイヤモンドが文字盤のシールド型アクセントとクラウンに施されている。 ■ロバート・ダウニー・Jr/ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・クロノグラフ」 ロバート・ダウニー・Jrの腕時計コレクションには、彼のキャリアが反映されている。かつては派手で見栄っ張りだったが、今ではクラシックな輝きを放っている、という意味においてだ。そして、“ゴールド”に恵まれているという点においても。彼の着けていたピンクゴールド・バージョンの「レベルソ」は、『オッペンハイマー』の演技で獲得したオスカー像の隣にも映えそうだ。 ■ブラッドリー・クーパー/ルイ・ヴィトン「タンブール」 ルイ・ヴィトンのアンバサダーというのはいい立場だ。ヴィトンによる特注スーツを纏ったクーパーが着けていたのは、刷新された「タンブール」のローズゴールド・バージョンだった。 ■マシュー・マコノヒー/ジェイコブ&コー「ジャン・ブガッティ」 マコノヒーの手首に見えるのは、ブガッティのダッシュボードを模した腕時計。そんなピースを手がけられるのはジェイコブ&コーくらいなものだ。 ■シム・リウ/ジェイコブ&コー「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」 リウのウォッチスタイルは多岐にわたる。彼はIWCのピースでシックに決めたかと思えば、ジェイコブ&コーによる奇抜なデザインだって難なく着けこなしてしまう。大西洋に隔てられた大陸がローズゴールドであしらわれたブルーラッカーの文字盤の裏側には、共同創業者ジェイコブ・アラボが13歳のときに初めて手にした時計に着想を得た複雑機構を備えている。 ■キー・ホイ・クァン/カルティエ「サントス デュモン マイクロローター」 昨年、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の演技でオスカーを手にしたキー・ホイ・クァンが着けていたのは、カルティエの「サントス デュモン マイクロローター」。9時の位置に配された飛行機のモチーフは、飛行家アルベルト・サントス=デュモンにオマージュを捧げたものである。 ■グレン・パウエル/タグ・ホイヤー「モナコ」 『トップガン マーヴェリック』でハングマンを演じたパウエル。A級スターへの階段を着実に上りつつある彼には、それに相応しい時計が必要だ。レース映画『栄光のル・マン』でスティーヴ・マックイーンが着けたことで有名になった「モナコ」は、それ自体がスーパースターといっていい存在である。 From GQ.COM By Cam Wolf Translated and Adapted by Yuzuru Todayama