後頭部にも入れ墨を彫っているエンセン容疑者

有名ファイターが再び捕まった。 ６月12日に埼玉県警が再逮捕したのは、元格闘家のエンセン井上容疑者（57、本名イノウエ・エンセン・ショウジ）。５月21日に出身地のハワイから、麻薬成分の入ったチョコレート４個をスーツケースに隠し成田空港から国内へ持ち込んだとされる。 「殺すつもりで戦っている」…元格闘家・エンセン井上「麻薬密輸の疑い」戦慄の入れ墨写真 『ＦＲＩＤＡＹデジタル』は今年５月28日配信の記事で、エンセン容疑者が別件で逮捕された直後の憔悴した様子を報じている。再録し、元有名格闘家のトラブル続きの半生を振り返りたい（内容は一部修正しています）ーー。 ◆終始うつむきがちで…… 胸板の厚い鍛えられた身体に、後頭部や脚にも凄みのある入れ墨が彫られている。しかし、本誌カメラマンが見た男からはリング上での力強さは感じられなかった。憔悴したように、終始うつむきがちで移送車に乗り込んだのだーー。 ５月22日、埼玉県警組織犯罪対策一課と久喜署は麻薬取締法違反（輸入）の疑いでエンセン容疑者を逮捕した。エンセン容疑者はハワイ出身の日系米国人。ブラジリアン柔術を学び’95年１月に総合格闘技「修斗」でデビューしていた。 「逮捕容疑の事件は今年４月に起きました。エンセン容疑者は18日に、ハワイから麻薬成分を含んだチョコレートを国際小包郵便で埼玉県内の自宅へ送ったんです。東京税関が24日に成田空港（千葉県成田市）に到着した際にチョコレートを発見。Ａ４サイズの封筒の中にチョコレートのバーが６本入っていました。 税関が調べると、６本のうちの一本から麻薬成分が検出されたそうです。チョコレートは１本7786円（末端価格）で市販されており、商品のパッケージ内に入れられていました。おそらく中身を入れ替えたのでしょう。エンセン容疑者とともに、妻でニュージーランド国籍のマッキャン・サラ・ジェーン容疑者（37）も逮捕されています」（全国紙社会部記者） 警察は両容疑者の認否を明らかにしていない。 エンセン容疑者は「大和魂」をモチーフに「ＰＲＩＤＥ」「新日本プロレス」などで活躍していた。自身の身体にも「大和魂」の入れ墨が。「相手を殺すつもりで戦っている」「絶対にタップしない」「オレが負けると言った人、くたばれ！」など、闘争心溢れる発言をしてきた。 「一方でトラブルメーカーでもありました。記者への傷害や所属会社社長への恐喝・暴行事件でたびたび騒動に。’08年10月には東京都豊島区で職務質問を受けた際に大麻16.9gを持っていたため現行犯逮捕され、裁判では懲役10ヵ月、執行猶予３年の判決を受けています。 今年５月には自身のＸに〈この世界は間違っている。薬物は止めてください！〉と投稿。その直後に逮捕されたのですから、（冒頭で紹介した通り）送検時に憔悴した姿を見せたのも当然でしょう」（同前） 警察はエンセン容疑者が薬物を使用する目的で郵送したとみて、詳しい入手経緯などを調べている。