センバツ優勝経験チーム5校がひしめく最激戦区 大阪桐蔭など
◇第96回選抜高校野球大会・組み合わせ抽選会(8日) 大会第5、6日に1回戦を行う最後のブロックが、昨秋の地区大会優勝チーム3校、センバツ優勝経験チーム5校がひしめく最激戦区となった。 【写真特集】組み合わせ抽選会 センバツ高校野球2024 史上最多に並ぶ5回目の優勝を狙う近畿王者の大阪桐蔭は北海道大会を制した北海と対戦する。大阪桐蔭の西谷浩一監督は「選抜は楽なブロックはどこもない。まずは北海に勝つ準備をしたい」と冷静だった。 一方、北海の平川敦監督は「勝って当たり前と(周囲から)思われているのが桐蔭さん。うちはもう気楽に戦うしかない」と語った。 関東王者の作新学院(栃木)は昨夏の甲子園4強の神村学園(鹿児島)とぶつかる。愛工大名電(愛知)―報徳学園(兵庫)はセンバツ優勝経験校同士の好カードとなった。 厳しい戦いが予想されるブロックだが、愛工大名電の山口泰知主将はむしろ前向きにとらえている。「ブロックの印象は、一言で言うと『ずば抜けている』。これだけ名門が集まっているので、お客さんの数もやばいですよね。本当に幸せですし、マイナスに考えることはないです」と喜んだ。 能登半島地震で被災した日本航空石川は春夏の甲子園で優勝2回の常総学院(茨城)と対戦する。常総学院の若林佑真主将は「対戦が決まった後、自分から相手の主将に話しかけて、被害のことなどを質問した。甲子園では相手に対する応援が大きくなると思うけど、気にしすぎずに戦いたい」と話した。【岸本悠】