グラビア復帰も話題 杉本有美「転機は三愛水着イメージガール オーディションでは『怖いな』とも」
少女漫画誌やティーンズ向け女性ファッション誌のジュニアモデルからキャリアをスタートさせ、06年に三愛水着イメージガールに就任した杉本有美(35)。以降、グラビアに進出し、現在は女優として活動中の彼女に人生のターニングポイントを聞いた。 【関連写真】杉本有美の春感じる爽やか撮りおろしショット【15点】 「(三愛水着イメージガールの)オーディションを受けたのは15歳の時。イメージガールに選ばれて活動を始めたのが高校に入学したばかりの頃だったと思います。きっかけは当時の所属事務所に勧められたから。それまで雑誌の仕事以外はしたことがなくて、イメージガールが何をするのかも知らなかったですし、三愛さんのこともあまりよくわかっていませんでしたね。 覚えているのは当時、初台(新宿区代々木)に三愛さんの本社があって、怖そうな人がいたこと(笑)。後になってからその方が私のことを1年間撮影してくださるカメラマンさんだということを知るんですけど、関西弁で色が黒くて、ジュニアモデルの現場ではちょっと見ないタイプの方だったので『何か怖いな』って思っていました」 ーーそれ以外にも戸惑うことは多かった。 「最初のお仕事が私の初お披露目を兼ねたファッションショーのような記者会見だったんです。会場は、今はもうなくなってしまいましたが、渋谷の東急百貨店本館の裏にあった結婚式場。中央にすごく大きな階段があって、スモークが焚かれる中、私が降りていくんですけど、どう降りればキレイに見えるのか、練習した記憶があります。 集まっていただいたメディアの方の数も多くてビックリ。それまで大勢の前で話す機会がなかったので、内容を紙に書いて練習して行きました」 ーーその後、ポスター撮影のためにグアムへ。そこでも苦戦は続いた。 「ファッション系の広告ですから、姿勢とか顔の角度とか、かなり細かく注意されました。緊張すると肩が上がってしまって『肩を下げて、胸張って!』って何度も言われたり。でも、それを意識すると、全身がカチカチになってしまうんですよ。なかなかうまくできなくて悔しかったですね」 ーーそれだけに、完成したポスターを見た時は格別な思いだった。 「当時はまだ実家に住んでいたんですけど、東京でお仕事があった時に、飾られているポスターを見に銀座まで行って、写真を撮りました(笑)。自分がメインの大きな仕事は初めてだったので、もうワクワクしかなかったです。『みんなに見られるところに私がいる!』っていうのが、すごくうれしかったですね」 ーー三愛のイメージガールを機に、事務所の勧めもあってグラビア活動を始めた。 「海外での撮影もほぼ初めてだったし、色々なファッションショーにも出演させていただいて、初めて経験すること、勉強することが本当にたくさんありました。『何でできないんだろう』という悔しい思いや『もっと学ばなきゃ』っていうふうに思ったのも、この仕事をやらせていただいたおかげです。 モデルを始めた頃はずっと続けていくとは思っていなかったんですけど、三愛さんの仕事をきっかけに上京しようと思いましたし、今振り返ると私のターニングポイントだったと思います」 ーー一旦封印していたグラビア活動を昨年再開。大きな話題を呼んだが、あくまでも仕事の軸は俳優に置く。 「グラビアをやめてから、仕事の環境や自分自身が大きく変わりましたね。フリーになって芸能界とは関係のない、今までやったことがなかったアルバイトにもこの機会に挑戦してみようと思い、やってみたり。その時、これだけたくさんの演者さんやタレントさんがいる中、役をいただいて演じられるって本当にありがたいことなんだな、と改めて気づけたんです。 それまでは当たり前に仕事をいただける環境でしたから。なので、今は1つ1つ大事に…今までも大事にしていなかったわけではないんですけど、10代後半から20代前半は、とにかく目の前のことに必死だったので、今はちょっと引いた場所から仕事に向き合えているっていう感じです」 ーーファンとしては、グラビアの活動にも期待したいところだが、 「そうですね、ご要望があれば(笑)。9月21日に約9年ぶりにトレーディングカードが発売されました。今回で10作目になるんですけど、9作連続で発売したあと止まっていたのが、ちょっと悔しかったんですよね(笑)。それに今までトレカを10作出している人はいなくて、史上初らしいんです。発売記念イベントも行いますので、来ていただけたらうれしいです」 ▽杉本有美(すぎもと・ゆみ) 1989年4月1日生まれ、大阪府出身。ファッション誌『ピチレモン』や『JJ』のモデルとして活躍したほか、女優として『炎神戦隊ゴーオンジャー』『江~姫たちの戦国~』など数々の作品に出演。9月21日には約9年ぶりとなるトレーディングカードを発売した。
ENTAME next編集部