２９日のソフトバンク戦に向けてブルペン入りした日本ハム・伊藤大海

　日本ハム・伊藤大海投手（２６）が２９日のソフトバンク戦（エスコン）でリーグトップタイ７勝目を懸けて先発する。同カードは今季初対決。首位猛追に向け「すごく大事だと思う。このままいくと他のチームも首位を追わなくなるっていうおもしろくない展開になってしまう。それだけは避けたい」と闘志を燃やした。 　気迫の投球で上昇気流に乗せる。チームは６月だけで５度の完封負けを喫するなど、既に今季初の月間負け越しが決定。「なかなかチームも元気がない中で、いかに守備からうまくリズムをつくっていけるか。そこがすごく大事。ピッチングで、守りで攻めていければ」と力強く腕をまくった。 　昨季はソフトバンク戦で６度先発し２勝１敗、防御率２・８９。相手攻撃陣は今年も破壊力抜群だ。柳田不在の中でも打率リーグ１位の近藤を中心に得点力は１２球団ダントツ。注意すべき点を「全部」と苦笑いしつつ「一人（走者を）出すと後ろにつながっていってしまう。本当に神経を使う登板になるので、イニングより先制点を与えないことにフォーカスしたい」とエンジン全開で攻めると誓った。 　前回２２日の楽天戦（エスコン）は６回２失点で６勝目。２８日は本拠地でブルペン入りするなど入念に最終調整した。“勝負”と位置づける一戦へ「しっかり勝てるように、これ以上、差が出ないようにやっていきたい」と右腕。自身３連勝で、タカの首位独走に待ったをかける。（堀内　啓太）