“美しいマシン率”も高い? 鮮やかなグリーンでF1を彩ったマシンたち
■ロータス107(1992年)
財政難による消滅の危機を乗り越え、中堅チームとして存在感を見せた1990年代前半のチーム・ロータス。特に1992年は102Dと107を駆るミカ・ハッキネンとジョニー・ハーバートがコンスタントに入賞し、コンストラクターズランキングでも5位に入った。緑と黄色のツートンカラーが目を引くのはもちろんのこと、日立、タミヤ、コマツ、シオノギ、イエローハットなど日本企業のスポンサーロゴで彩られている点も印象的だ。
■ベネトンB190(1990)
1980年代後半から1990年代初頭にかけてのベネトンは赤、黄、緑、青がバランス良くあしらわれた実にカラフルな配色のマシンが印象的だが、フロント部分を占める緑は特に存在感を放っていた。発足当初はシーズン終盤戦に相性が良かったベネトン。写真のB190を駆るネルソン・ピケとロベルト・モレノが1990年の日本GPでチーム初のワンツーフィニッシュを達成した。
■アルファロメオ184T(1984年)
アルファロメオからステークへの改称を期に、2024年のマシンカラーを赤から緑に転換させたザウバー。奇しくも1980年代にF1に参戦していたアルファロメオも、ベネトンがスポンサーについていた時代はグリーンのマシンを走らせていた。アルファロメオは1985年を最後にF1から去り、ザウバーとのパートナーシップという形で2018年にF1復帰を果たすのであった。
■ティレル011(1983年)
ベネトンのスポンサードによるマシンの“緑化”は、1983年のティレルにも当てはまる。この年のティレルはミケーレ・アルボレートがデトロイトで優勝を記録。翌年も表彰台を獲得するなど活躍したが、かの有名な“水タンク事件”によってその年のリザルトを抹消されている。
■ブラバムBT24(1967年)
時は“葉巻型F1”の1960年代まで遡る。ジャック・ブラバムが興したブラバムも、緑色のマシンが多かった。写真のBT24は1967年シーズンの途中から登場し、デニス・ハルムのチャンピオン、そしてブラバムのランキング2位に貢献した。