神奈川の希望出生率が1・18に 県算出、9年前から大きく低下
黒岩祐治知事は4日の神奈川県議会本会議で、若年世代の県民意識調査などから算出した県内の希望出生率が1・18だったと明らかにした。9年前に初算出した1・42から大きく低下。本年度中に改訂する県の「人口ビジョン」に、新たに算出した希望出生率を基にした人口の将来展望を示す方針も示した。 希望出生率は若い世代の結婚や出産の希望がかなったときの出生率の水準。意識調査で得られた県内の独身女性(18~34歳)の結婚を希望する割合や希望する子どもの数など、複数の数値を政府が定めた算定式に当てはめて算出した。 意識調査は今年7~8月に行い、18~49歳の県民2500人の回答を得た。その結果、18~34歳の独身女性が結婚を希望する割合は2015年の前回調査の77・6%から70・6%に低下。希望する子どもの数も1・90人から1・60人に下がった。
神奈川新聞社