東部戦線、ロシア軍が主導権 米報道、兵士数で優位
【キーウ共同】米紙ニューヨーク・タイムズは22日、ロシア軍がこの数週間、ウクライナ東部の前線でわずかに前進し、大半の戦場で主導権を握っているとの分析を伝えた。兵士数の優位を活用して攻勢を仕掛けており、ウクライナ軍は追加動員の検討を迫られていると報じた。 同紙によると、ロシアは東部のドネツク州アブデーフカ、バフムト、マリンカ、ハリコフ州クピャンスクの周辺で前進。特に激戦となっているアブデーフカをロシアが制圧すれば、ウクライナは重要拠点を失い、士気の低下につながるとした。 ウクライナ軍が昨年奪還したクピャンスクは、数カ月にわたってロシア軍が激しい空爆を加え、街は破壊し尽くされているという。