【M-1グランプリ2024】史上初連覇の令和ロマン、まさかの2年連続トップバッターも爆笑さらい2位で進出の最終決戦では9人中5票獲得
漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2024」(賞金1000万円)の決勝が22日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、高比良くるま(30)と松井ケムリ(31)のコンビ「令和ロマン」が昨年に続いて優勝し、史上初の2連覇を達成した。エントリー数過去最多1万330組の頂点に立ち、高比良は「去年より倍うれしい」、松井は「俺たちがチャンピオンだ」と話し、喜びを爆発させた。 M―1は今年で20回目(11~14年は開催なし)。今年は前年から1790組増え、初めて1万組を超え大台に到達した。コンビ結成6年の令和ロマンは昨年初めて決勝に進出し、一般的に不利といわれるトップバッターの出番だったが爆笑を誘い優勝した。優勝したコンビは通常、M―1を”卒業”し、翌年から出場しないが、高比良は優勝直後から「M―1大好きです。来年も出ます‼」と連覇に向け出場することを宣言していた。 今年の決勝進出9組のうちエバース、ダイタクら5組が初の決勝というフレッシュな顔触れになった。さらに決勝戦の前に行われた敗者復活戦を勝ち上がったマユリカを加え、計10組が頂点を争った。今年は長年、審査員の核となってきた「ダウンタウン」の松本人志(61)が不在。審査員の人数も昨年までの7人から9人に増えた。 決勝は9人の審査員が100点満点で評価。くじで決まるネタ披露の順番で、令和ロマンはファーストラウンドでまさかの2年連続のトップバッターに。「最強の名字」のネタで850点を獲得し2位で最終決戦に進んだ。バッテリィズ、真空ジェシカとの上位3組で争う最終決戦では「タイムスリップ」のネタで爆笑を誘い、審査員9人の中から5票獲得し栄冠を勝ち取った。 優勝が決まった瞬間、2人はホッとしたように軽く握手を交わした。高比良が「去年の倍うれしい。マジでうれしい」と言えば、松井は「悔いなくやれました。もう出たくない」と完全燃焼したように語った。それでも審査委員を務めた「アンタッチャブル」の柴田英嗣は(49)は「出たくないと言っているが、何連覇を目指すのか楽しみ」と今後に期待。トロフィーを受け取った高比良は「次は審査員をやりたい」と言って笑わせた。「優勝すると人生が変わる」とまで言われる大会を連覇。令和ロマン1強時代が到来した。 ♠令和ロマン(れいわろまん) 高比良くるま(たかひら・くるま)と松井ケムリ(まつい・けむり)のコンビで2018年結成。吉本興業所属。 高比良は1994年9月3日生まれ、東京都出身。趣味はビールとベーコン、ベイスターズ応援、ファッションなど。特技はラインアウト(ラグビー)、言語化など。身長173センチ、体重70キロ、血液型はO。 松井は1993年5月29日生まれ、神奈川県出身。趣味は卓球、動物雑学、動物園巡り。特技はバックハンド(卓球)、スラップ(ベース)、巨大化など。身長173センチ、体重103キロ、血液型はA。 主な受賞は第7回NHK新人お笑い大賞優勝、第44回ABCお笑いグランプリ準優勝。M―1では19~21年に準々決勝、18、22年に準決勝進出、23年に優勝。 ◆M―1の歴代王者とエントリー数◆ 開催年 コンビ名 エントリー数 2001年 中川家 1603組 02年 ますだおかだ 1756組 03年 フットボールアワー 1906組 04年 アンタッチャブル 2617組 05年 ブラックマヨネーズ 3378組 06年 チュートリアル 3922組 07年 サンドウィッチマン 4239組 08年 NON STYLE 4489組 09年 パンクブーブー 4629組 10年 笑い飯 4835組 15年 トレンディエンジェル3472組 16年 銀シャリ 3503組 17年 とろサーモン 4094組 18年 霜降り明星 4640組 19年 ミルクボーイ 5040組 20年 マヂカルラブリー 5081組 21年 錦鯉 6017組 22年 ウエストランド 7261組 23年 令和ロマン 8540組 24年 令和ロマン 10330組 *11~14年は開催なし ◆決勝進出の10組◆ 名前 所属事務所 真空ジェシカ(4) プロダクション人力舎 トム・ブラウン(2) ケイダッシュステージ ヤーレンズ(2) ケイダッシュステージ エバース(初) 吉本興業 ダイタク(初) 吉本興業 令和ロマン(2) 吉本興業 ママタルト(初) サンミュージックプロダクション バッテリィズ(初) 吉本興業 ジョックロック(初) 吉本興業 マユリカ(2) 吉本興業 *エントリー順。コンビ名の後の数字などは決勝進出回数。マユリカは敗者復活(写真は(C)M-1グランプリ事務局)
中日スポーツ