トヨタ紡織、成田空港のラウンジに高機能シート用いた仮眠スペースを設置 6/28まで実証実験
成田空港のラウンジで最上の仮眠を提供―。トヨタ紡織は5月31日、リラックス機能や仮眠誘導機能を備えた休息スペース「クオリアポッド」を開発したと発表した。3日から成田国際空港内の成田プレミアラウンジに設置し、28日まで実証実験を行い、利用者の声を集めていく。 同社が「MaaSシェアライド空間コンセプト」として開発した車内空間コンセプト「MX221」の最上級グレード「MX Prime」のシートを、車載以外に展開する形で開発された。7カ国語に対応したタッチパネルで利用時間を5分もしくは15分と選択すると、マッサージ機能付きシートがゆりかごのように揺れ、パーソナル音響やアロマオイルなども用いて、利用者を快適な仮眠に誘う仕組みだ。 同社での仮眠誘導機能の実証実験は今回が初めてで、2023年のジャパンモビリティショーでの展示を契機に取り組みが始まったという。 移動空間企画本部のリチャード・チャン本部長は実証実験について「多国籍な利用者の声を集め、車の技術を生活空間に広げていきたい」と語った。