中国に住む韓国人、スパイ容疑で拘束される…50代男性が半導体の関連技術漏えいか
【ソウル=中川孝之、北京=川瀬大介】朝鮮日報など韓国の主要メディアは29日、中国・安徽省合肥に住む50歳代の韓国人男性が半導体の関連技術を漏えいしたとして、改正反スパイ法違反の疑いで身柄を拘束されたと報じた。昨年7月の同法施行後、韓国人の摘発は初めてという。 【図】一目でわかる…中国が「海外警察」の拠点を置く国
男性は韓国半導体大手サムスン電子出身。中国の半導体関連企業に勤めていた昨年12月、自宅から合肥市の国家安全局に連行された。ホテルに約5か月間隔離された状態で取り調べを受け、今年5月下旬に拘置施設へ移された。
以前勤務していた中国半導体大手の情報を韓国側に流出させた疑いが持たれている。男性は調べに対し、半導体の核心技術を知りうる立場になかったと容疑を否認しているという。
中国外務省の林剣(リンジエン)副報道局長は29日の記者会見で「(男性は)スパイ罪の疑いで中国の関係部門に逮捕された。中国は法治国家だ。法に基づき違法な犯罪活動を調べ、処置している」と述べた。