クイーンビートル浸水隠し、JR九州の取締役ら3人をけん責処分…JR九州高速船で監査役などを兼務
JR九州の完全子会社「JR九州高速船」(福岡市)が、博多港―韓国・釜山港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)の浸水を隠して3か月以上運航を続けていた問題で、JR九州は28日、同社の取締役監査等委員(常勤)と上席執行役員、当時の執行役員の計3人をけん責処分にしていたことを明らかにした。処分は26日付。3人は、JR九州高速船の非常勤の監査役や取締役を兼務していた。 【表】処分などの主な内容…JR九州高速船の前社長ら3人は懲戒解雇
また、JR九州の古宮洋二社長は28日の記者会見で、浸水を繰り返した船を建造した豪州造船大手「オースタル」に対し、何らかの補償を求める考えはないのかとの質問に対し、船体引き渡しから3年の補償期間が過ぎていることを明らかにした。運航再開時期については、「(船体の)ハード対策のスケジュールが見えない」などとして、めども示さなかった。