数字からは見えない勝利への執念 CL準々決勝MVPのバルベルデこそレアルの未来
バルベルデの走力がチームを上へ
チャンピオンズリーグ準々決勝マンチェスター・シティ対レアル・マドリードの2ndレグ。PK戦にまで縺れ込んだ壮絶な試合はレアルに軍配があがった。 各試合の優秀選手に贈られるPLAYER OF THE MATCH。一般的にはゴールやアシストなど数字でもわかりやすい結果を残した選手に贈られることが多い。しかし準々決勝2ndレグでは、ゴールもアシストも記録していないレアルのフェデリコ・バルベルデが選ばれた。 この選出に疑問を感じるファンも少なからずいるかもしれない。ただバルベルデのチームへの貢献は数字だけでは表せない。 チャンピオンズリーグはかなり過密スケジュールの中で行われるため、選手の疲労が限界を迎えることも珍しくない。特に今回の準々決勝2ndレグは延長戦まであったため体力的にも難しい試合だっただろう。 その中でスタミナの限界を感じさせずに120分間走り続け、チームが苦しいタイミングでも強靭な体力で攻守に素晴らしい働きを見せたのがバルベルデだ。 1stレグでは試合終了間際の同点弾を放っていたバルベルデ。その同点弾に助けられたと言ってもいい2ndレグの試合展開。最後まで負けないバルベルデの走力がチームを準決勝へ導いたと言ってもいいだろう。 ヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴ、ジュード・ベリンガムのような結果でチームを盛り上げる選手は、バルベルデのようにチームの勝利のために攻守で走り続けられる選手がいるからこそより輝くのだろう。準々決勝はそのバルベルデの活躍がよく見える試合だったのではないだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部