【刑は最大で無期懲役】「大学受験がうまくいかずストレスで大麻を…」「金がないから試行錯誤して1万円札を偽造」と検察側が指摘 通貨偽造などの罪に問われた男の裁判員裁判
1万円札を印刷して偽造し、大麻を購入するために使用したとして、通貨偽造・同行使の罪に問われた男の裁判員裁判が11日始まり、男は起訴内容を認めました。 起訴状などによりますと、大阪市東淀川区のアルバイト店員の男(21)は去年6月から8月にかけ、自宅などで携帯電話で編集した1万円札の画像データをカラープリンターで印刷するなどして紙幣を偽造し、それを大麻の購入にあてるために使用したとして、通貨偽造・同行使の罪に問われています。 11日、裁判員裁判の初公判が開かれ、男は「まちがいありません」と起訴内容を認めました。 検察は冒頭陳述で犯行動機について、「被告は大学受験がうまくいかず、ストレスで大麻を吸おうとしたが金がなかったため、1万円札を偽造しようと考えた」と指摘。 さらに発覚した経緯については、「試行錯誤を繰り返して1万円札を印刷したが、大麻の密売人に偽造がすぐにばれ、もみ合いになっている間に通行人に110番通報された」と明らかにしました。 一方の弁護側は、「偽造した通貨は流通していない」などととして情状酌量を訴えました。 刑法で通貨偽造・同行使の量刑は「無期または3年以上の懲役刑」と、定められていて、最大で無期懲役の判決がありうるため、今回は裁判員裁判で公判が進められています。 判決は13日に言い渡される予定です。
ABCテレビ