多彩なお酒に長蛇の列 喜久水酒造 5年ぶり酒蔵イベント 「蔵まつり」にぎわう【長野県飯田市】
喜久水酒造は20日、「喜久水蔵まつり2024」を長野県飯田市鼎切石の本社で開いた。参加者を招く酒蔵イベントは19年以来5年ぶりで、開始から多くの人が来場。試飲をしながら多彩な日本酒を楽しんだ。 以前は新酒まつりとして開いていたが、復活に伴い新たな名称に変え、一部内容もリニューアル。チケット制に変更し、来場者には透明のきき升を贈り、開催時期も3月から暖かくなる4月に移した。 定員500人のチケットは前日までにほぼ完売し、イベント開始から多くの人が来場。新酒をはじめ同社が造る多様な酒が試飲でき、各コーナーで長蛇の列ができていた。 精米歩合35%の最高級の大吟醸「翠嶂」や20年以上寝かせた古酒の特別出展もあり、参加者たちは仲間と一緒にテーブルで味わっていた。 酒粕詰め放題も行い、制限時間中に一生懸命詰める人の姿が見られた。屋台ブースには6店が出店。塩こうじを使った唐揚げや甘酒ドリンクなど、喜久水とのコラボ商品も販売した。吟醸庫や釜場の見学もあった。 豊丘村から初めて訪れた男性は「いろんな種類を飲み比べできるのが楽しく、日頃飲めない貴重なお酒も味わえた」と満足そうに話していた。 後藤髙一社長は「以前と変わらず来ていただきありがたい。蔵の雰囲気を味わってもらうとともに、社員にとってもお客さまと直接触れ合う良い機会になった」と話していた。